〔特集〕2026年開運祈願 ── 富士山から福来たる 「末広がり」の山容、日本一の高さが「繁栄」や「頂点」に通じることから、古くから“吉兆”とされてきた富士山。2026年の幕開けに際し、改めて日本の象徴であり、日本人の心の拠り所でもある霊峰富士の、霊験あらたかな力に触れることで、開運祈願をし、我が家に福を招きます。
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我が家に福を呼ぶ
“芸術(傑作アート)としての富士”を暮らしに
富士山の世界遺産登録に際し、その選考理由に挙げられた2大要因の一つが「芸術の源泉」。古(いにしえ)より現代に至るまで、富士山は脈々と日本の芸術的な創造にインスピレーションを与え続けてきました。
一方、日常の暮らしの中では、縁起のいい“吉兆”の象徴として、絵画や工芸品、道具などに取り入れられ、日本人の心の拠り所として感動や安心をもたらし、心を豊かにしてくれる存在です。ここでは今も「芸術の源泉」として息づく富士を紹介します。
生命力溢れる大迫力の赤富士
絹谷幸二
「祝・飛龍不二法門」(2013)
不二法門(ふにほうもん)とは、善悪、生死など相反する概念は別々ではなく、一つのものの部分であるという「維摩(ゆいま)経」の教えのこと。
絹谷幸二 天空美術館 蔵
1971年のイタリア留学で深めたアフレスコ(壁画技法)に多彩な技法を加え、独自の画風を築いた絹谷幸二さん。「自然という作家が生み出した巨大な造形物、自然の意志によって生み出されたもの」として富士山を敬愛し、好んで描きました。エネルギー溢れる作品にはファンが多く、故・長嶋茂雄氏とは合作の作品もあります。同氏の作品を集めた「絹谷幸二 天空美術館」では世界に先駆けて3D映像のイマーシブ(没入型)展示も行っています。
「天空富嶽飛龍七福神」(2015)
富士山と龍という伝統的なモチーフに、日本人になじみ深い「七福神」のユニークな姿を加えた作品。
絹谷幸二(きぬたに・こうじ)きぬたに・こうじ(1943〜2025年)東京藝術大学を経てイタリアに留学。2097年長野オリンピックポスター原画制作、2021年文化勲章受章。
絹谷幸二天空美術館
https://www.kinutani-tenku.jp公式サイト
https://kinutani.jp(次回に続く。
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