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2025年~26年にかけて行われる、ゴッホの3大展覧会をご紹介。またとない機会をお見逃しなく

2025.08.14

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〔特集〕2025〜2026年、3大展覧会開催 “ゴッホイヤー”を楽しむ─Vincent van Gogh─ ゴッホがこの世を去った1890年の135年後にあたる2025年から26年にかけて3つの大規模な展覧会が日本各地で開催されます。27歳で画家を志し、37歳で没するまでに約2000点の作品を描き、ひと目見て誰もが“ゴッホの絵だ”とわかる独自の画風に到達した人の家族、画業、生涯を、各展覧会の担当学芸員の方々のお話から紐解きます。前回の記事はこちら>>

*掲載作品がどの展覧会で展示されるか、あるいは展示されないかは、作品名に続く数字でご確認いただけます。①=「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」 ②=「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」 ③=「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」 ④日本での展示なし

特集「“ゴッホイヤー”を楽しむ」の記事一覧はこちら>>>

すべて観たい!
ゴッホの3大展覧会 2025 ─ 2026年

現在開催中のポーラ美術館「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」をはじめ、2025年7月5日から大阪市立美術館にて「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」、2025年9月20日から神戸市立博物館にて「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」がスタート。「ゴッホ展」と「大ゴッホ展」は、それぞれほかの都市にも巡回します。


2025年から2026年にかけては、日本各地でゴッホの展覧会が行われる、まさに“ゴッホ・イヤー”。続けて鑑賞することで、ゴッホの画風の変遷や、絵画に人生のすべてを懸けた情熱、人柄までをも、より深く理解することができるでしょう。

これほどまでに多くのゴッホ作品を観ることができるチャンスは、またとないかもしれません。貴重な機会をお見逃しなく。

ゴッホ展
家族がつないだ画家の夢

「傘を持つ老人の後ろ姿が描かれたアントン・ファン・ラッパルト宛ての手紙」① 1882年9月23日頃 ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)
Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation) (purchased with support from the Mondriaan Fund, the Ministry of Education, Culture and Science, the VSBfonds and the Cultuurfonds)

ゴッホ家のファミリー・コレクションに焦点を当てた展覧会。ファン・ゴッホ美術館の所蔵作品を中心に、ゴッホの作品30点以上に加え、日本初公開となる手紙も展示される。

「ゴッホが画家のアントン・ファン・ラッパルトに宛てて書いた手紙4通は、長い間所在不明で2006年に発見され、ファン・ゴッホ美術館に新たに所蔵されました。本展が日本初公開となります」(大橋さん)。

会場に巨大モニターを設置し《花咲くアーモンドの木の枝》などの代表作を投影する「イマーシブ(没入体感型デジタルアート)」も開催。

「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」
●大阪
大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展
会期:2025年7月5日〜8月31日
会場:大阪市立美術館(天王寺公園内)

●東京
会期:2025年9月12日〜12月21日
会場:東京都美術館

●名古屋
会期:2026年1月3日〜3月23日
会場:愛知県美術館

ゴッホ・インパクト
─生成する情熱

《アザミの花》③ 1890年 油彩、カンヴァス 40.8×33.6センチ ポーラ美術館

ポーラ美術館が収蔵する《アザミの花》、《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》、《草むら》の3点のゴッホ作品とともに、同時代に活躍したスーラやヴラマンクの作品、そしてゴッホに影響を強く受けた日本の近現代作品を、豊富な書籍・資料とともに一挙に紹介する。

森村泰昌さんがこれまで制作したゴッホにまつわる作品も一堂に会する。

森村泰昌《肖像(ゴッホ)》③ 1985年 ポーラ美術館
copyright the artist, courtesy of ShugoArts

「会場内では、ゴッホの手紙からの引用や、ゴッホに言及した作家の言葉など、“ゴッホにまつわる言葉”も多数紹介します。この言葉も、展覧会をより深く鑑賞していただく一助になると思います」(工藤さん)。

「ゴッホ・インパクト ─生成する情熱」
会期:2025年11月30日まで
会場:ポーラ美術館

大ゴッホ展

《夜のカフェテラス(フォルム広場)》② 1888年9月16日頃、油彩/カンヴァス、80.7×65.3センチ クレラー=ミュラー美術館
©Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands.Photography by Rik Klein Gotink


2期に分け、長期間にわたり開催される「大ゴッホ展」。第Ⅰ期となる本展は、初期からアルル時代に至るまでのゴッホ作品が展示される。

「問題を抱えたり、裏切られたりと苦労が絶えないなかで、自らの画風を生み出そうと懸命にもがき、晩年のカラフルな作品に到達する道筋が見える展覧会です」(塚原さん)。

クレラー=ミュラー美術館が所蔵するゴッホ作品約57点が展示される。

第Ⅱ期は、アルルからサン=レミ=ド=プロヴァンスを経てオーヴェール=シュル=オワーズまで、ゴッホ晩年の約2年間の作品を中心とした展示で、2027年から28年にかけて、同会場にて開催される。

「大ゴッホ展」
Ⅰ.夜のカフェテラス
●神戸
会期:2025年9月20日〜2026年2月1日
会場:神戸市立博物館

●福島
会期:2026年2月21日〜5月10日
会場:福島県立美術館

●東京
会期:2026年5月29日〜8月12日
会場:上野の森美術館

Ⅱ.アルルの跳ね橋
同会場にて、2027年〜2028年に順次開催

お話を伺った方々

大橋菜都子さん/東京都美術館 学芸員
専門はフランス近代美術。「ゴッホとゴーギャン展」等を担当。主な著書に『ルノワール作品集』がある。

塚原 晃さん/神戸市立博物館 学芸員
専門は南蛮美術など、西洋の影響を受けた日本美術全般。「メゾチントと洋風画」(『國華』1498)など論考多数。

工藤弘二さん/ポーラ美術館 学芸員
専門はフランス近代美術史。おもに印象派の画家たちをテーマとした展覧会を担当している。

この特集の一覧>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2025年08月号

家庭画報 2025年08月号

構成・文/安藤菜穂子 Special thanks to Ms. Yachiyo Matsuzaki(Yata)

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