今月の音楽人 檀 れいさん
「夢や希望が詰まったディズニーの世界観が大好きです。『CDを出しませんか』とお声がけいただいたときは嬉しい驚きでした」と話すのは、ディズニーの名曲を歌った『檀れい・シングス・ディズニー』をリリースした檀 れいさん。
CDは十文字美信さん撮り下ろしの特製フォトブック付きです。
「十文字さんは、退団後の私を一番多く撮ってくださっている方。言葉を交わさなくても、レンズ越しに会話をしているような、安心感と共鳴を感じる撮影でした」
収録曲は、ディズニーのアニメーション映画『リトル・マーメイド』より「パート・オブ・ユア・ワールド」、『ムーラン』より「リフレクション」、そして実写版『ムーラン』の中国語版主題歌「リフレクション」の3曲。
「その時々の私の人生や心情に寄り添ってくれた楽曲を選びました」という檀さんの、歌詞に込められた思いが、美しい歌声で豊かに表現されています。アレンジも違う「リフレクション」2バージョンの聴き比べや、NHK Eテレの語学講座『中国語!ナビ』で磨いた流麗な中国語の発音も聴きどころです。
「同じ曲にもかかわらず、発音の力強さも相まって、中国語版のほうが、より決意を感じる強い歌になっていると思います。そんな違いも楽しんでいただけたら」
「私の歌です」と思える3曲を収録しています

檀さんが中国語を学び始めたきっかけは、宝塚時代に二度参加し、“楊貴妃の再来”と絶賛された中国公演。2022年に歌の活動を再開したのを機に、ミュージカルなどの楽曲のほか、大好きなテレサ・テンさんの楽曲を中国語で歌うようになりました。そんなときに打診されたのが、2024年度の『中国語!ナビ』の生徒役です。
「ダメな自分もお見せしながら、楽しく集中して学んだ1年間でした。わからなかったことがわかるようになる喜びも久々に深く感じましたし、その成果をCDとして形にできたなんて本当に幸せなことだと思います。今までは“誰の歌を歌おうかな。私が歌っていいのかな”と思いながらライブのセットリストを決めていたのですが、これからは『この3曲は私の歌です』と胸を張って言えるのかなと。そんな喜びもありますね」
まさに内面からつややかに輝いている檀さん。「50代になって、興味があることには恐れずチャレンジしようと、より思うようになりました」と語る美しき53歳は、家で2匹の保護猫と過ごす時間が気分転換になっているといいます。
ちなみに今とても興味があるのは、ヴェルサイユ宮殿とプチ・トリアノン。
「敷地内のホテルに泊まってゆっくり見学したり、ドレスで庭園をお散歩したりしてみたいです。芸術や文化は人の心を育てるもの。これからも芸術や文化、美しいものに、普段から少しでも触れていきたいですね」。
檀 れい(だん・れい)1992年、宝塚歌劇団入団。2005年に退団後は、銀幕デビュー作となった『武士の一分』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞ほかを受賞するなど、さまざまな作品で活躍。ディズニーのアニメーション映画『ウィッシュ』では日本版声優を務めた。2025年7月8日、9日に、丸の内のコットンクラブにてライブを開催予定。
『檀れい・シングス・ディズニー』
檀 れい ウォルト・ディズニー・レコード5800円
三方背ケース、フォトブック付き
檀 れい自らが選曲したディズニー公式作品。アニメーション映画『ムーラン』の「リフレクション」日本語版、同実写版の中国語版主題歌、アニメーション映画『リトル・マーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」を収録。アレンジは、ディズニー100周年記念作品の映画『ウィッシュ』の音楽監督、森 大輔。写真は十文字美信の撮り下ろし。