〔特集〕大阪・関西万博で世界が注目! 活気づくOSAKAへ。─世界に誇れる大阪の魅力─ いよいよ「大阪・関西万博」が開幕。世界が注目する大イベントを前に、大型ホテルの建造ラッシュ、美術館の新設や大規模リニューアル、“大阪最後の一等地”うめきたエリアの「グラングリーン大阪」の進展など、大阪の街は大変貌を遂げています。活気づくOSAKAで世界に誇れる文化の魅力を探訪します。
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芸術都市に大変貌。大阪のアート新名所を巡る

「大阪市立東洋陶磁美術館」。リニューアルされたエントランス。曲面のコンクリート壁に沿うよう階段を設置。上った先に展示スペースがある。
陽光差し込む開かれた美術館へ「大阪市立東洋陶磁美術館」(中之島)
実業家・安宅英一氏が中心となって収集した陶磁器の企業コレクション。これが住友グループから大阪市に寄贈されたことを記念し建てられたのが、1982年開館の東洋陶磁美術館です。
以降、国宝2件と重要文化財13件を含む東洋の優れた陶磁器を収蔵および展示しています。
収蔵品の一つで、国宝の「油滴天目茶碗」。
2022年より改修工事を行い、増築されたエントランスは一面のガラス張り。陽光が差し込むスタイリッシュな空間へとリニューアルしました。
「中之島の緑豊かな景観と一体化させ、誰でも気軽に立ち寄れる開かれた美術館となることを目指しました」と館長の守屋雅史さんは話します。
またカフェとショップも新しくオープン。収蔵品をモチーフにした個性的なオリジナルメニューが幅広い世代から人気を集めています。

リニューアルされたカフェのオリジナルメニュー。ガラス越しに中央公会堂や堂島川が見える。
作品本来の質感まで見せる照明「紫励起(むらさきれいき)LED」の導入など、展示環境も一新。明るく生まれ変わった美術館で、陶磁器の奥深い世界に触れてみませんか。
同館が「大阪の宝」の一つにも選出した「色絵牡丹椿文八角壺」。
大阪市立東洋陶磁美術館「安宅コレクション」を筆頭に、中国・韓国・日本等の東洋陶磁を収蔵。2025年4月19日~11月24日まで、特別展「CELADON-東アジアの青磁のきらめき」を開催。館蔵品を中心に、国や時代ごとに異なる個性を宿した美しい青磁が多数展示される。
住所:大阪市北区中之島1-1-26
電話:06(6223)0055
開場時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜、展示替え期間休館(祝日の場合は翌日)
https://www.moco.or.jp/(次回へ続く。
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