〔特集〕大阪・関西万博で世界が注目! 活気づくOSAKAへ。─世界に誇れる大阪の魅力─ いよいよ「大阪・関西万博」が開幕。世界が注目する大イベントを前に、大型ホテルの建造ラッシュ、美術館の新設や大規模リニューアル、“大阪最後の一等地”うめきたエリアの「グラングリーン大阪」の進展など、大阪の街は大変貌を遂げています。活気づくOSAKAで世界に誇れる文化の魅力を探訪します。
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芸術都市に大変貌。大阪のアート新名所を巡る

「大阪市立美術館」。建物は登録有形文化財に登録されている。
創建当時の気品ある美しさを、今に生かして「大阪市立美術館」(天王寺)
1936年に開館して以来、日本で3番目に古い公立美術館として親しまれてきた大阪市立美術館。開館後初となる大規模改修工事を経て、2025年3月1日にリニューアルオープンしました。
館長の内藤 栄さんいわく「改修の基本方針は、オリジナルを生かすこと。例えば、1階の中央ホールでは1975年に増設された天井を撤去したところ、開館当初の白い漆喰の天井が現れました。その簡素な美しさを生かすなど創建時の姿に近づけています」。
館長・内藤栄さん。
ほかに「じゃおりうむ」と名づけられたラウンジでは創建当初の自然光を再現。旧美術ホールも天井を撤去したことでオリジナルの窓と天井が現れ、明るいカフェ空間へと生まれ変わりました。
「じゃおりうむ」には古代中国・朝鮮の石仏が並ぶ。
「『ひらかれたミュージアム』をコンセプトに、館内は展示室など以外は、ほぼ無料ゾーンとしました。カフェのテラスも同様です」。
2025年4月26日(土)から始まる「日本国宝展」より。国宝 扇面法華経冊子 法華経巻第一(扇九)平安時代 大阪・四天王寺蔵(撮影/城野誠治、展示場面替えをして通期展示。扇九は5月11日まで)
住友家本邸の庭園としてつくられた慶沢園を望むテラスを備えた美術館は、大阪の新名所となりそうです。
2025年4月26日(土)から始まる「日本国宝展」より。国宝 金印「漢委奴國王」弥生時代 福岡市博物館蔵(画像提供/福岡市博物館、展示は2025年5月7日まで)
大阪市立美術館住友家の庭園付きの本邸が大阪市に寄贈され、美術館として開館。大阪の財界人の寄贈などにより集まった日本や中国の絵画、彫刻、工芸など約8700件の所蔵作品を有するほか、国立博物館に次ぐ約100件の国宝と重要文化財を含む約5000件もの寄託作品群を誇る。改修工事では、美術品の展示ケースや照明など展示環境を一新。耐震補強も行われた。
住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)
電話:06(6771)4874
開場時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)
https://www.osaka-art-museum.jp/(次回へ続く。
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