〔特集〕大阪・関西万博で世界が注目! 活気づくOSAKAへ。─世界に誇れる大阪の魅力─ いよいよ「大阪・関西万博」が開幕。世界が注目する大イベントを前に、大型ホテルの建造ラッシュ、美術館の新設や大規模リニューアル、“大阪最後の一等地”うめきたエリアの「グラングリーン大阪」の進展など、大阪の街は大変貌を遂げています。活気づくOSAKAで世界に誇れる文化の魅力を探訪します。
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1970年大阪万博の熱気を体験! 太陽の塔の内部を上る

太陽の塔の外観。
岡本太郎が生み出した日本万国博覧会(大阪万博)の象徴「太陽の塔」。万博閉幕以来、半世紀にわたって原則非公開とされていたその内部を、恒久的な展示施設として再生させるプロジェクトが始まったのは、2016年のこと。
塔の芸術的価値を次世代にも引き継ぐため、老朽化した展示物を修復し、耐震補強を施す工事が行われることとなったのです。
全国から、目標金額の1億円を優に超える寄付が寄せられました。そして2018年より再び、内部の一般公開がスタート。エスカレーターを撤去するなど、一部当時と違うところもあるものの、中に漂う雰囲気は昔とほぼ同じ。
右腕の中。1970年当時はこの中にエスカレーターが設置されており、上ると「大屋根」という空中展示へ行くことができた。
中心には、33種183体の生物模型が身を寄せる「生命の樹」がそびえ立っています。
【岡本太郎の傑作】高さ41メートルの生命の樹 「レガシー」(万博記念公園)

生命の樹に腰掛けるゴリラの模型。あえて当時の状態のまま展示されている。
万博開催時にも使われていたBGM「生命の讃歌」が流れる中を、来館者は生命の進化を辿るように、樹の幹から頂部へと上っていきます。
樹の先端部分が突き刺さった「太陽の空間」も、当時の色合いを再現して公開されています。
生命の樹の最上部にある「太陽の空間」。
岡本太郎が「べらぼーなものを作る」と宣言し、生まれた歴史的祭典の遺物。「EXPO’70パビリオン」とともに、内部につくられた1970年の別世界を覗いてみませんか。
1970年開催の大阪万博の遺構を活用した記念館「EXPO’70 パビリオン」
大阪万博の貴重な資料や映像を展示する施設。パビリオンの一つであった「鉄鋼館」の建物が使われている。
直径10.6メートルの初代「黄金の顔」。万博開催時には太陽の塔の頂点に設置されていた。2023年に増設した別館にて展示されている。

会場でホステスが着用したユニフォーム。
万博記念公園大阪府吹田市千里万博公園
電話:06(6877)7387
開場時間:9時30分~17時(入園は16時30分まで)
休園日:水曜(祝日の場合は翌平日、ゴールデンウィークと10月・11月は無休)
*太陽の塔の内部見学は事前予約制(空きがあれば当日券の販売あり)
(次回へ続く。
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