日常の風景や食物をモチーフに、布を「切る」「貼る」という手法で、美しく親しみやすい独自の美を生み出した宮脇綾子。
その作品は、日本の伝統的な手仕事に根ざしながらも、どこか温かく現代的。布の質感を生かして描かれた果物や野菜、植物などの情景は、見る者に懐かしさと新鮮な驚きを同時に与えてくれる。
本展では約150点の作品を、「観察と写実」「多様性」「デザインへの志向」といった8つのテーマに分け、スケッチブックなどの資料とともに展示。これまでアプリケ、コラージュ、手芸などに分類されてきた宮脇作品を、造形表現を軸に芸術的な観点から構成する。
細部に宿る日本的な美意識と手仕事の深みを堪能できる、見応えのある展覧会となっている。
《さしみを取ったあとのかれい》1970年 豊田市美術館蔵
生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った2025年1月25日(土)~3月16日(日)
東京ステーションギャラリー
一般1300円
電話:03(3212)2485
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202501_miyawaki.html