戴冠式はダイヤモンドにご注目！ 今こそ身につけたい、ロイヤル・アッシャーの王冠＆王笏モチーフのジュエリー

1953年に執り行われたエリザベス女王の戴冠式。Photo by Hulton Archive/Getty Images

英国王室と伝説のダイヤモンド、輝きがつなぐ物語

来たる2023年5月6日、イギリスのウェストミンスター寺院で執り行われるチャールズ3世新英国王の戴冠式。そこで注目を集めるのが、王権の象徴たるレガリアなどの、クラウン・ジュエルとよばれる宝飾品の数々です。

レガリアのうち、十字架の「王笏」と「大英帝国王冠」には、ひと際大きなダイヤモンドが留められています。燦然と輝くこの2つが、実は同じ原石からカットされたものだということをご存じでしょうか。


〈左〉丸みのあるペアシェイプ（涙型）の「カリナンI世」がセットされた王笏。〈右〉額の位置にクッションカット（スクエア型）の「カリナンII世」が輝く大英帝国王冠。

大英帝国王冠と王笏に留められた2つのダイヤモンドは、ともにカリナンという巨大な原石からカットされたものです。1905年に南アフリカのプレミア鉱山で採掘され、時の英国王・エドワード7世に献上されました。その大きさなんと3106カラット（621.2g）、大人の手にもあまる大きさで、今でも世界最大を誇ります。

ダイヤモンド・マスター、ジョセフ・アッシャーによるカリナンのカット

その大きさと話題性ゆえ相当な困難が予想されるカリナンのカットを託されたのが、オランダのダイヤモンド会社「I.J.アッシャー・ダイヤモンド・カンパニー」（現ロイヤル・アッシャー）の3代目であり、天才カッターとして知られたジョセフ・アッシャーでした。

カリナンをカットしたジョセフ・アッシャー。

ロンドンから工房のあるアムステルダムに原石を運ぶ際は、フェイクの荷物を厳重に輸送させたうえで、実際にはジョセフの弟、エイブラハム・アッシャーがコートのポケットにいれて船で移動したという驚きのエピソードも。

1908年の11月、アムステルダムの工房で、カリナンI世～IX世と名付けられた大きな9個と、複数の小さなダイヤモンドへと姿を変えたカリナン。カットや研磨には高度な技術が求められたため、9個を磨き終えるまでに8カ月を要したそうです。

その後、一番大きな530.2カラットのカリナンI世と、次に大きな317.4カラットのカリナンII世がようやく英国王エドワード7世のもとへと届けられ、王命によってカリナンI世はクラウン・ジュエルの王笏に、カリナンII世は大英帝国王冠にそれぞれセットされました。そのほかのカリナンも英国王室のプライベートジュエリーとして代々受け継がれています。

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ロイヤル・アッシャーがつくる本物の輝き
王冠・王笏モチーフのジュエリー

カリナンのカットの成功をはじめとする宝飾界での功績と信頼から、1980年と2011年にオランダ王室より「ロイヤル」の称号を賜ったロイヤル・アッシャー。メゾンには、王冠や王笏をモチーフにした美しいジュエリーが揃います。英国王室ゆかりの気品に満ちたデザインを、日常のお洒落に取り入れてみてはいかがでしょうか。

高貴なモチーフをネックレスに

英国の至宝、王冠と王笏をモチーフにしたネックレス。ダイヤモンドが敷き詰められ、この上なくラグジュアリーな印象です。

左・王笏のトップ部分をネックレスに。カリナンI世の位置にはボリュームのあるペアシェイプダイヤモンドが。ネックレス（Pt×ダイヤモンド・センター0.86ct、チェーン45cmフリーアジャスター）286万円／ロイヤル・アッシャー

右・大英帝国王冠を象ったデザイン。カリナンII世の位置には、メゾンが開発した74面体のオリジナルカット「ロイヤル・アッシャー・カット」のダイヤモンドが輝きます。ネックレス（Pt×ダイヤモンド・センター0.31ct、チェーン45cmフリーアジャスター）120万2300円／ロイヤル・アッシャー

存在感際立つ王笏のブローチ

十字架の王笏をブローチに。地金とダイヤモンドで美しい装飾が施され、上品な輝きが装いを彩ります。

左・プラチナとゴールドのコンビネーションタイプが戴冠式を記念して約30年ぶりに登場。ブローチ（Pt×YG×ダイヤモンド、長さ約6cm）115万5000円／ロイヤル・アッシャー

右・カリナンI世が輝く位置にはペアシェイプのダイヤモンドが。ブローチ（YG×ダイヤモンド、長さ約6cm）110万円／ロイヤル・アッシャー

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