「ティファニー 銀座」の幕開けから1周年を記念し、日本の四季に宿る“儚き美”をブランドの名作「バード オン ア ロック」で謳い上げたコレクションが誕生。自然の神秘を豪奢な煌めきに託したユニークピースが、ここ銀座に飛来します。

幻想的な光のメタモルフォーゼ

虹色の揺らめきに魅了されるオーバルカボションカットのブラックオパールは、陽光に煌めく水面や夏の夜空を染める蛍や花火の一期一会の閃光をイメージ。カスタムカットのターコイズの羽をまとったエキゾチックな小鳥が、独創的な美しさを演出します。
ブローチ「バード オン アロック」(YG×Pt×ブラックオパール48.06ct×ダイヤモンド×ルビー×ターコイズ)〈日本限定、参考商品〉/ティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)

儚き花の季(とき)に舞う幸せの化身

モルガナイトの甘美なピンクは、典雅な桜の美しさを象徴するとともに、日本の花見のように、花々の儚さを愛でる美意識への賛美も表現しました。優美な宝石を止まり木に、大きさの異なるダイヤモンドを交えた小鳥が、比類なき幸せを運ぶようです。
ブローチ「バード オン ア ロック」(YG×Pt×モルガナイト48.81ct×ダイヤモンド×ルビー×パール×エナメル)〈日本限定、参考商品〉/ティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)

叙情的な光が映す厳冬の美

ウォーターオパールの中でもひときわ透明度の高いクリスタルオパールは、氷や雪の結晶の静謐な美を彷彿させ、角度によって艶めきがエモーショナルに変容するのが魅力。パールがかたどる凜として繊細な尾羽のシルエットも見どころです。
ブローチ「バード オン ア ロック」(RG×Pt×クリスタルオパール40.96ct×ダイヤモンド×ピンクダイヤモンド×ルビー×アコヤパール)〈日本限定、参考商品〉/ティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)

錦秋に漂うドラマティックな余情

豊穣の悦びを象徴する濃密なオレンジィピンクトルマリンは、光の屈折が魅せる多彩な階調が、濃淡に移ろう山辺の紅葉を連想させて。消えゆく直前に最高潮の色合いへと達する自然界の神秘をダイヤモンドの羽飾りを冠した可憐な小鳥が官能的に讃えます。
ブローチ「バード オン ア ロック」(YG×Pt×オレンジィピンクトルマリン89.74ct×ダイヤモンド×ルビー×アコヤパール)〈日本限定、参考商品〉/ティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)


時を超えて飛翔する
永遠のシグネチャー

大粒のトパーズの原石に鳥が止まる1976年発表モデル。
20世紀後半を代表する宝飾デザイナーと称されるジャン・シュランバージェ。彼の名声を不動のものとした代表作が、1965年発表の「バード オン ア ロック」です。インスピレーションの舞台はカリブ海の私邸。そこで出会った黄色いオウムに魅せられ、動きから翼の構造に至るまで、博物学者のごとき観察眼で捉えます。その一方、写実的な表現に留まることなく、生命体の本質を、詩的で芸術的なジュエリーへと昇華させました。「私にとってジュエリーが持つ最大の魅力とは、表現する可能性を秘めているということです」。そう語る彼の豊かな感性が、いつまでも色褪せぬ輝きとなり、この名品に息づいています。


記憶に刻まれし
至高の名品


「自然の“儚さ”に立ち止まる
日本人の四季への価値観に感銘しました」

Profile
ナタリー・ヴェルデイユ
2021年にアーティスティックオフィサーとして就任。「ブルーブック」コレクションのデザインにも革新的な新風を吹き込む。
2025年7月に銀座に新たな煌めきの幕が開けてから、1周年を迎えました。そのセレブレーションとしてお目見えしたのが、先にご紹介した日本限定の「バード オン ア ロック」です。テーマは日本の四季。ティファニーのチーフ・アーティスティックオフィサーを務めるナタリー・ヴェルデイユさんが、コンセプトに込めた想いとは。
「日本の“四季”は、単なる自然のリズムではなく、世界を見る価値観や日本文化そのものを形づくっています。今回の作品は、やがて消え去る運命にある森羅万象の貴重な一瞬を讃えています」
時間をかけて自然を観察し、それらを自由に再解釈する── 「バード オンア ロック」を生み出したジャン・シュランバージェの創作のアプローチを辿りながらも、ナタリーさんは自身のクリエーションの独自性を語ります。
「自然は尽きることのないインスピレーションの源ですが、私の視点は建築や都市、日常のオブジェや現代アートにまで広がっています。ティファニーに就任以来、“心のライブラリー”に磨きをかけてきました。加えて、ブランドの偉大なアーカイブもまた、今の私に創造的成熟をもたらしています」
さらに、ナタリーさんが創出するジュエリーは、彼女自身が身に着けたいと思えることも大切な指標だと、言葉を続けます。豊かなボリューム、鮮やかな色彩と官能的なフォルム、そして女性らしい動き ── 。そのビジョンは今季のハイエンドピースにも貫かれています。煌めきが肌の上で命を宿す感動の瞬間を、ぜひお楽しみください。



ナタリー・ヴェルデイユによる「ブルー ブック2026:ヒドゥン ガーデン」サマーコレクション。ルベライトの耽美な艶めきが一瞬にして目を奪うネックレス「ブロッサム」。


シュガーローフカットのタンザナイトがミステリアスに煌めくリング「ラフィア」。ジャン・シュランバージェを象徴するロープ状のチェーンモチーフを用い、自然界が生み出す編み模様を色彩豊かに表現。


クッションカットのペリドットを主役に、リボンや蕾を思わせるディテールが、庭園の詩情を映し出したリング「ペタルズ」。
お問い合わせ/ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
撮影/Fumito Shibasaki〈Donna〉 スタイリング/阿部美恵 取材・文/樺澤貴子

