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【美と美味の国・山梨へ】第7回 唯一無二のジュエリーを求めて。日本が誇る宝飾技術の街、『やまなし』へ

2026.03.26 | PR

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そんな山梨県立宝石美術専門学校の卒業生たちが4人集まり、2025年にスタートしたプロジェクトがあります。「Herith(ヘリス)」と名付けられたそのユニットは、山梨からジュエリー作りの今と未来を発信することを目的としています。

メンバーは詫間宝石彫刻勤務の貴金属加工・宝石加工士の曲淵祐里佳さん、桔梗カットの清水幸雄さんの会社、シミズ貴石に勤務する宝石研磨職人の大城かん奈さん、自身でブランド「niin jewerly」を立ち上げたデザイナー兼職人の新井(にい)七奈香さん、そして工房恒で貴金属加工職人として働く一ノ関美桜さん。

今回のナビゲーターの小田切さんを囲んで、山梨のジュエリーに携わる女性たちの楽しいトークが始まりました。今回、新井さんはオンラインでの参加。左から曲淵さん、小田切さん、新井さん、一ノ関さん、大城さん。

今回、新井さんはオンラインでの参加。左から曲淵さん、小田切さん、新井さん、一ノ関さん、大城さん。

小田切「とてもユニークな、山梨らしいユニットだなぁと思って注目していました。実際には4人それぞれに個性を出しながら情報発信しているそうですね」

大城「私は話下手なので……。基本的にはSNSで、自分の作品や仕事の様子を紹介しています」

一ノ関「私が伝えたいことは、職人って特別な仕事ではないんだよということ。職人、っていうと妙に堅苦しく思われることもあるのですが、そんなことはありません。まだまだ駆け出しですが、いろんなことに日々挑戦しているのは、ほかの職種と同じなんだと知ってもらえれば」

曲淵「もともとは貴金属加工をしていたのですが、なにか新しいことにも挑戦したいと思って、石の研磨も始めています。女性の研磨職人はあまり多くないのですが、とても楽しい作業。性別を超えてたくさんの方に興味を持ってほしいと思っています」

新井「私はもう少しデザイナー目線というか、ファッションに合わせたジュエリーの提案や、もっとデイリーにシンプルに楽しめるジュエリーもあるということを伝えたくて。自分のブランドを立ち上げたのも、そんな思いがあったからです」

唯一無二の魅力〈4〉 顧客に寄り添う。個性を競う。それが山梨のジュエリー職人魂です

小田切「今日は実際にご自分の作品をお持ちいただいたんですよね。」

一ノ関「今日持ってきたのは、約1週間かけて仕事として作ったメンズのリングとネックレストップです。お客様からのオーダー品なんです」

大城・曲淵「これ、2種類の地金を寄せて作っているんですね! 今はこういう“寄せ物”ができる職人が本当に少なくなっているんです。すごいなぁ」 一ノ関美桜さんの作品。

一ノ関美桜さんの作品。鋳造ではなく、金属加工技術で作り上げています。まるでレースのような繊細な仕上がりに、仲間たちもくぎ付け。

小田切「さすが、職人さんはすごさのポイントが一目でわかるんですね。こちらのリングは新井さんの作品ですね」

新井「はい。デザインから最後の仕上げまで、すべて自分で手掛けたリングです。個性を重視しているので、1つとして同じものはありません」 様々なカットを施したダイヤモンドが、軽やかなダンスを踊っているようにセッティングされたリング。新井七奈香さんのオリジナルブランド、niin jewerly の新作です。

様々なカットを施したダイヤモンドが、軽やかなダンスを踊っているかのようにセッティングされたリング。新井七奈香さんのオリジナルブランド、niin jewerly の新作です。

小田切「とても洗練されています。最近私はジュエリーのレイヤードに凝っているのですが、重ねづけにも似合いそうです。そしてこのオブジェとルースを作られたのは大城さん?」

大城「そうです。オブジェのほうは、ゴツゴツした原石からブロック状に研磨した水晶を、3㎜厚の薄い水晶の板で挟んでいます。ルースは、まず2つの水晶を仮接着して1つの塊に見えるように滑らかに研磨します。その後いったん接着を外して片方の水晶にだけクラッシュ(ひび状の加工)を入れ、最後に本接着を行って、表面を整えて仕上げたものです」

小田切「わざわざクラッシュさせたんですか? 存在感が強くて美しい。独自の世界観がありますね」 砥石に石の面を当てて行う研磨は、作業をしている側からはどれくらい磨けているのか、削れているのかが見えないとても難しい作業。大城かん奈さんの作品のクオリティには全員がため息をつきました。

平面研磨盤に石の面を当てて行う研磨は、作業をしている側からはどれくらい磨けているのか、削れているのかが見えないとても難しい作業。大城かん奈さんの作品のクオリティには全員がため息をつきました。

曲淵「私の作品はスモーキークオーツと金属を同摺りして仕上げた香合と、象嵌細工のピアスとリングです。香合は毎日仕事が終わってからコツコツと……1か月くらいかけて作りました。どこを見せたら面白いかなとか、石の成長点(インクルージョンや特定の結晶構造をもつ箇所)を残そうかなとか、とにかく作っていて楽しかったですね」

小田切「日々の仕事のあとに、ご自身のスキルを磨いているなんて、皆さん本当に頑張っていらっしゃるんですね。4人の力を合わせて1つのジュエリーを作ったら、すごいものができそうです」

一ノ関「どうでしょう(笑)。それぞれ個性が強いから、1つのものにまとめるのは大変かも(笑)」 透き通っているのに、命が宿っているような印象の香合。ユニークなものを作る職人になりたいと語る曲淵祐里佳さんの作品です。

透き通っているのに、命が宿っているような印象の香合。ユニークなものを作る職人になりたいと語る曲淵祐里佳さんの作品です。

小田切「皆さん、これから一人の職人としてどんな夢を持っているのでしょうか?」

新井「私にしかない感性を生かして、お客様に愛される存在になりたいです。新井さんからジュエリーを買いたい、と思ってもらえるようなブランドになるのが最大の夢です」

大城「師匠でもある清水幸雄の技を体得したいです。個人的には、技術力をもっと身につけて、“これは手摺りじゃないとできないよね”といわれるような、少し変わったものを作ってみたい。ジュエリーに限らず、生活の中で使う調度品や立体作品にも取り組みたいですね」

一ノ関「先ほどのリングもそうですが、私はお客様がデザイナーに“こんなものを作りたい”と注文して、デザイン化されたものを形にする仕事が多いのです。常々思っていることは、お客様がデザイナーに言葉で伝えきれなかった細部まで、理解して形にできる職人になりたいということ。ああ、ここまでわかってくれたんだと喜んでもらいたいし、そういう期待に応えられる職人になりたいです」

曲淵「大城さんと少しかぶりますが、面白いもの、少し変わったものを作りたい。これってどうなっているんだろう?と思ってもらえるようなものが作れる職人になりたい。そして最大の夢は、10年後も職人でいるということです」 左から一ノ関さん、大城さん、曲淵さん。新井さんも含めて、山梨のジュエリー界を担う若い世代です。

左から一ノ関さん、大城さん、曲淵さん。新井さんも含めて、山梨のジュエリー界を担う若い世代です。

小田切「胸が熱くなるような、素敵な夢ばかりですね。今回は取材でいろいろな方にお目にかかりましたが、全員に共通していたのは、山梨の宝飾技術を築かれた先人たちをとてもリスペクトしていることと、独自性を追求しようという飽くなき探求心を持っていることでした。Herith のみなさんのような頼もしい若手も育っていて、今後がとても楽しみな気持ちです。私もジュエリー大使として、一層頑張らなくてはと思いを新たにしました。みなさん、今日はありがとうございました」

一同「ありがとうございました」

さぁ、いかがでしたか? 唯一無二のジュエリーをお探しなら山梨へ。その意味が少しおわかりいただけたかと思います。次はご自身の足で、山梨へジュエリー探しの旅にお出かけされてはいかがでしょうか。

●お問い合わせ
・山梨県地域ブランドグループ
TEL:055-223-1584
https://hq.pref.yamanashi.jp/

・詫間宝石彫刻
https://www.takumahouseki.jp/

・山梨ジュエリーミュージアム
https://www.pref.yamanashi.jp/yjm/

・山梨県立宝石美術専門学校
https://www.pref.yamanashi.jp/houseki/jewelry/

・Herithプロジェクト 
https://www.instagram.com/herithproject_yamanashi/

撮影/大見謝星斗

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