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【美と美味の国・山梨へ】第4回 美食が山梨に集結! ガストロノミーツーリズムのすすめ

2025.09.26 | PR

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近年、豊かな食体験を通じてその土地の文化や風土を知る旅・ガストロノミーツーリズムという考え方が注目され、山梨県では早くから積極的に取り組んできました。その背景には、肉や魚、野菜、果物、そしてワインや日本酒などのハイクオリティな食材の宝庫であり、首都圏からのアクセスがよく、かつダイナミックな自然も味わえるという、山梨の恵まれた美食環境があります。美味しい料理はもちろん、景観や体験も貴重なご馳走として味わえる、山梨への至福のグルメ旅をお楽しみください。

忍野村「nôtori(ノウトリ)」
山梨愛に溢れた兄弟がもてなすオーベルジュ

今回の「山梨ナビゲーター」
堀内茂一郎さん(nôtori オーナーソムリエ)
堀内浩平さん(nôtori オーナーシェフ)

兄の茂一郎さんは、北海道洞爺湖「ミシェルブラス トーヤジャポン」でソムリエとしてキャリアを重ね、ニュージーランドでさらに修業し数々の賞を受賞。弟の浩平さんは北部フランスの2つ星レストラン「ラ・グルヌイエール」で料理の腕を磨き、帰国後は国内最大級の若き料理人のコンペティション「RED U-35 2021」にて2021年にグランプリを受賞。

兄の堀内茂一郎さん(右)は、北海道洞爺湖「ミシェルブラス トーヤジャポン」などでソムリエとしてキャリアを重ね、ニュージーランドでさらに修業し数々の賞を獲得。弟の浩平さん(左)は北部フランスの2つ星レストラン「ラ・グルヌイエール」で料理の腕を磨き、帰国後は国内最大級の若き料理人のコンペティション「RED U-35 2021」にてグランプリを受賞。

富士北麓エリアの忍野村で人気を集めるオーベルジュ「nôtori」。その店名の由来は、「農鳥(のうとり)」──春先に富士山の北側に現れる鳥の形に似た残雪のこと。春の訪れと農作業の始めどきを知らせる吉兆なのだそうです。

「今も昔も、この地方では富士山が暮らしの中心にあって、四季はもちろん、標高によってもさまざまに山の表情が変わっていくのを間近で見ることができます。ここを訪れるお客様にも、ぜひその神秘的な富士山の魅力を味わっていただきたい」と兄の茂一郎さん。その思いは、このオーベルジュのつくりに反映されています。レストラン棟は、富士山の5合目より上の溶岩や火山礫などの山肌を想起させるシックな内装で、古来の富士山信仰における聖域をイメージ。一方の宿泊棟は、人々が生活を営む下界、富士吉田の温もりや明るさをウッドやテキスタイルで表現しています。

nôtoriのフォトギャラリーはこちら>>

食材も器もすべて山梨産。郷土愛を表現した独創的な料理

竹炭を練り込んだ生地の球体の中に、猪や鹿のローストや煮込みなど数種類のジビエ肉を閉じ込め、庭に生える野草やハーブを添えて。ジビエ出汁にクロモジの香りを移したソースが清涼感を誘い、従来のジビエ料理とは一線を画した爽やかな余韻の一品に。ワインには、山梨の女性醸造家・三澤彩奈さんが手掛ける傑作「キュヴェ三澤 2015」をセレクト。

竹炭を練り込んだ生地の球体の中に、猪や鹿のローストや煮込みなど数種類のジビエ肉を閉じ込め、庭に生える野草やハーブを添えて。ジビエ出汁にクロモジの香りを移したソースが清涼感を誘い、従来のジビエ料理とは一線を画した爽やかな余韻の一品に。ワインには、山梨の醸造家・三澤彩奈さんが手掛ける傑作「キュヴェ三澤 2015」をセレクト。

県内外のファンがはるばる求めてくるひと皿が、浩平さん渾身のシグネチャーディッシュ「芽吹き」。2021年、国内最大の料理コンペティション・RED U- 35で入賞した、ジビエと野菜を使った料理です。漆黒の球体から色鮮やかな草花が萌え出づるこのユニークな佇まいには、ある物語が込められています。
 
真っ暗になった地球が割れてしまった。ところがその中から色とりどりの新たな希望が生まれてきた──。「大会に参加したのはちょうどコロナ禍で、そのときの閉塞感と、それでも希望を持って生きていくんだ! という思いを形にした作品でした」(浩平さん)。料理の原材料から器にいたるまでオール山梨県産にこだわったひと皿ですが、今では山梨の自然素材の力強さや山梨の食文化の可能性を表現する、店の大切なメニューになっています。
 
●nôtori(ノウトリ)
山梨県南都留郡忍野村忍草3192-8
https://notori-fuji.com/


河口湖「ハマナシ ハウスボート」

山梨の自然、食材、お酒を楽しむ“湖上のレストラン”

堀内さん兄弟がもう一つ力を入れているユニークなプロジェクトがあります。それは、河口湖の屋形船をモダンに改造したディナークルーズ船。夕暮れ時の富士山を眺めながら、厳選された山梨の食材と山梨のお酒のペアリングを楽しむという約2時間半のコースで、料理は富士北麓エリアで活躍する腕利きのシェフ達が日替わりで提供。山梨の魅力がつまったクルージングとして、県外はもちろん、海外からの参加者も多いといいます。
「ハマナシハウスボート」プロジェクトのメンバーたち。右からサービス・企画を担当するソムリエの永原有茶さん、河口湖のフレンチ「Miura料理店」シェフの三浦貴久さん、「nôtori」シェフの堀口浩平さん、プロジェクトの代表でピクセルアートプロデューサーの坂口元邦さん、富士吉田市「天ぷら竜」店長の勝俣竜彦さん、河口湖のフレンチ「ミュウ レストラン」シェフの大森顕一さんと妻の●●●さん、「nôtori」のソムリエ・堀内茂一郎さん。

「ハマナシ ハウスボート」プロジェクトのメンバーたち。右からサービス・企画を担当するソムリエの永原有茶さん、河口湖のフレンチ「Miura料理店」シェフの三浦貴久さん、「nôtori」シェフの堀内浩平さん、プロジェクトの代表でピクセルアートプロデューサーの坂口元邦さん、富士吉田市「天ぷら竜」店長の勝俣竜彦さん、河口湖のフレンチ「ミュウ レストラン」シェフの大森顕一さんとサービススタッフの小原歩さん、「nôtori」のソムリエ・堀内茂一郎さん。

山梨生まれ山梨育ち、同世代の料理人たちが結集

プロジェクトに参加するのは、山梨出身で30~40代、国内外の一流店で修業を積み、故郷に戻って独立した気鋭のシェフ達です。中には、同じ高校の出身という先輩・後輩同士のシェフも。「山梨の豊かな食文化を広く知ってほしい」「山梨の美味しいものを、たくさんの人に食べに来てほしい」という熱い思いのもとに集結しました。

船内の厨房スペースで仕込みを行う堀内さん兄弟。

船内の厨房スペースで入念に仕込みを行うシェフ達。客席から調理風景を見ることができるのもこの船の魅力。

「いつもなら厨房にこもりがちな料理人たちも、この船の中では空間を盛り上げる、さながらDJのような存在に。目の前のお客様と対話できる空間なので、丁寧な仕事をしっかりと見せながら、山梨の食の豊かさや生産者の情熱をお伝えできるのです」と語るのは、代表の坂口元邦さん。ただ美味しいものを提供するだけではない、ゲストの知的好奇心に訴える食体験を提案していきたいと意気込みます。

 テーブル上で繰り広げられるピクセルアート。

山梨の成り立ちを物語る幻想的なピクセルアートがテーブル上に映し出される。

夕暮れ時に出発した船も、夜の帳がおりる頃にはコース料理の終盤を迎えます。船内の照明が落とされると、テーブル上に浮き上がるのは、坂口さんが映像作家の重田佑介さんと手掛けたピクセルアートのインスタレーション。富士北麓地域の古代から現代にいたる歴史や、名産品、景勝地などを美しい光と音楽とで表現した、まるで絵巻物のような作品です。

富士山と河口湖が織りなす美しい景観、滋味豊かな食材、メイドイン山梨のハイクオリティなお酒、山梨の歴史を紐解く先進的なアート──。ここでしか味わえない、唯一無二の食体験が広がります。


●ハマナシ ハウスボート
山梨県南都留郡富士河口湖町浅川1081-1 河口湖観光第7桟橋
https://hamanashi.jp/jp

撮影/本誌・大見謝星斗

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