ティファニーのデザイナーの作品の中でもひときわ個性を放つジャン・シュランバージェの感性を引き継ぐジュエリー。唯一無二のデザインを、彩りを添えるプレシャスストーンの魅力とともに紐解きます。

海のカラーパレットから 贅沢に宝石を選んで

ジャン・シュランバージェの哲学や美意識を受け継ぐハイジュエリー コレクション「ブルー ブック 2025」より1961年のアーカイブを再解釈した作品。全長約7.5センチと大ぶりのウミガメのブローチは、23ct超のアクアマリンとターコイズをダイヤモンドで縁取り、立体感と奥行きを演出。目に触れない裏面にまでダイヤモンドをあしらうなど、ティファニーならではの遊び心が随所に。
「シータートル」ブローチ(Pt×YG×ダイヤモンド×アクアマリン×ターコイズ×サファイア)(参考商品)/ティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)
希少なルビーとダイヤモンドで描く 有機的なヒトデのフォルム

1956年、ジャン・シュランバージェがティファニーに参加した最初の年にデザインしたヒトデのブローチに着想を得て生まれた作品。モザンビーク産の非加熱のルビーはわずかに蛍光色を放つ鮮やかなレッドカラーと高いクラリティが特徴。ローズカットとラウンドブリリアントカットのダイヤモンドの輝きのコントラストが、海の生き物の表情をより豊かに表現。
「スターフィッシュ」イヤリング(Pt×YG×ダイヤモンド×ルビー)1億186万円 同リング(Pt×YG×ダイヤモンド×ルビー)1億186万円/ともにティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)




心に響き、語りかけてくる宝石を 選び続けたいと思っています
ヴィクトリア・ワース・レイノルズさん
まるで万華鏡の中の景色を映し出すかのように、自然が織りなす驚異的な美しさをティファニーのカラーストーンで描き出した伝説のデザイナー、ジャン・シュランバージェ。最新のハイジュエリー コレクション「ブルー ブック 2025」では「シー オブ ワンダー」をテーマに彼のスピリットに敬意を払い、希少な宝石の可能性を拡げています。
「ジャン・シュランバージェの革新的で想像力豊かなデザインは、自然界のあらゆるものがインスピレーションの源となっています。なかでも海にまつわる彼の記憶の数々は、ウミガメやヒトデなどの魅惑的な姿をジュエリーに昇華させました」と語るのはティファニーでチーフ ジェモロジスト(宝石鑑定士)兼ハイジュエリー ダイヤモンド ジェムストーン部門ヴァイス プレジデントを務めるヴィクトリア・ワース・レイノルズさん。
かつてアメリカではカラージェムストーンがジュエリーに使われることはほとんどありませんでした。ジュエリー界を劇的に変化させたのは1880年にティファニーに加わった宝石学者のジョージ・フレデリック・クンツ博士です。「バード オン ア ロック」に用いられているクンツァイトとモルガナイトはクンツ博士が発見し、後者は銀行家J・P・モルガンにちなんで命名された宝石。ティファニーはその志を受け継ぎ、1968年にはタンザナイト、1974年にはツァボライトを世に送り出しています。これらは後に「ティファニー レガシー ジェムストーン」に加わり、現在もブランドを代表する存在です。
「残念ながら自然環境の変化により、こうした新しい宝石が発見されることは年々難しくなっています。それでも私たちはこれからも探し続けます。夢を持つことが大切ですから」とヴィクトリアさん。今年5月には、7500カラットを超える希少なクンツァイトの原石を入手。「バード オン ア ロック」の60周年を記念し、熟練した職人によって10石の特別なカスタムカットの宝石に仕上げられ、限定コレクションのブローチとして発表するなど、ティファニーによる宝石への探究は今なお続いています。
「世界最高峰の品質や透明性、トレーサビリティなどの厳しい基準をクリアしていることに加え、心に響き〝この石を選びたい〞と感じさせてくれる力を持つ宝石をセレクトしたいと思っています。卓越したデザインと美しい宝石が出会って創造されるティファニーのハイジュエリーは、昼夜を問わず幅広いオケージョンで日常的に楽しんでいただけることでしょう。ジュエリーは身につける人とともに進化し、その人自身のパーソナルなスタイルを表現するものなのですから」

芸術性と卓越した職人の技が 交錯するエナメルブレスレット
エナメルとプレシャス ゴールド フォイルを幾層にも重ねる19世紀の装飾技法「パイヨン」を用いたブレスレットは、1962年の誕生以来、ジャクリーン・ケネディ・オナシスをはじめセレブリティからも愛されてきたジャン・シュランバージェの代表作。卓越したクラフトマンの技術によりダイヤモンドをふんだんにあしらい、虹色に煌めく海の神秘と繊細なウニの棘の質感を表現。
「シーアーチン」ブレスレット(Pt×YG×ダイヤモンド)3190万円/ティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)

宝石に寄り添う バードは喜び、自由、希望の象徴宝石に寄り添うバードは喜び、自由、希望の象徴
ジャン・シュランバージェが1965年にカリブ海のグアドループで出会った黄色いオウムに着想を得て生み出した「バード オン ア ロック」。宝石に乗り、時に囲むバードは一羽ごとに顔つきが異なり、ティファニーを象徴するアイコンに。
「バード オン ア ロック」リング上から(Pt×YG×ダイヤモンド×タンザナイト×ピンクサファイア)2392万5000円(Pt×YG×ダイヤモンド×モルガナイト×ルビー)2552万円 同ブローチ(Pt×YG×ダイヤモンド×クンツァイト×ピンクサファイア)3597万円/すべてティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)
お問い合わせ/ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク ☎ 0120-488-712URL:https://www.tiffany.co.jp/
撮影/大原敏政 <aosora> 取材・文/清水井朋子
