また訪れる日を楽しみに。いま見たい「絶景ハワイ」

4.日々刻々と移り変わる、空という劇場
「ワイキキビーチのサンセット」

ワイキキビーチに建つホテルやコンドミニアムのラナイから眺めるサンセットは、最も身近で感動的なハワイの絶景。優しい風が吹き、暮れていく空と灯り始めた街の明かりが溶け合って、とてもファンタジックな時間が流れます。イーストサイドの「ワイキキビーチ マリオット リゾート＆スパ」あたりから水族館、カイマナビーチ付近までの一帯は、林立するヤシの木が空に陰影を与え、特に夕景が美しいとされるベストロケーションです。

高橋克典さん（俳優）

「心を柔らかくほどいてくれる、それが自分にとってのハワイです。特に好きなのがアートのような夕景。刻々と変化するのをいつまでも心静かにラナイから眺める――そういう東京の時間軸とは異なるゆっくりとした時間が貴重で、きっと自分を素直にしてくれるんだと思う。天気によって毎日、色も雲も、ニュアンスも違う〝空の劇場〟。やっぱり定期的にハワイの空を見に行かないとなあ、と思わせるんです」

5.干潮のときだけ現れる楽園
「カネオヘ・サンドバー」

ワイキキから車で約40分のカネオヘ湾。その真ん中に干潮のときだけ現れる真っ白な浅瀬（サンドバー）と、澄み切ったエメラルドグリーンの海。海の色の濃淡と白州のコントラストはなんとも幻想的。ここがパワースポットとされ、オアフでも特別な地である所以です。豊かな緑に囲まれ、大自然が楽しめるカネオヘ湾では、ツアーボートでシュノーケリングを楽しみたい。幸福の化身とされるウミガメ（ホヌ）に出会うこともあります。

「若いときはバイクで、今はオープンカーで風を感じながらオアフの大自然をのぞいてみる。カネオヘやワイマナロといった東海岸は、海の色がびっくりするほど美しくて。特にカネオヘ・サンドバーの澄み切った海には圧倒されますよね。ワイルドなコオラウ山脈を抜けた先に現れる別世界。カネオヘ付近は毎回訪れる場所なんです。日本でも四国や九州でツーリングをすると、とてつもなくきれいな海や森に出会うことがある。そういう絶景との出会いは、自分のなかの大切な宝物です」（高橋さん）

高橋克典さん（たかはし・かつのり）
横浜市出身。両親はともに音楽家。中・高時代はラグビー部所属。趣味はスキー、ツーリング。2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で織田信秀を演じた。NHK―BSプレミアム『明治開化新十郎探偵帖』(金曜20時～)、BSテレ東『ワタシが日本に住む理由』(月曜21時～)に出演中。