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酒肴からおばんざいまで。地元の食通が通う隠れ家「つろく」

2021.02.26

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心静かに、向き合いたい 京都の美に触れる 第16回(全17回) この時期の京都は観光客も少なく、心静かに本来の魅力を堪能できる絶好の季節です。京都を代表する料亭が満を持して開催する“料亭美術館”、精緻な“手業の美”に出会える美術館やショップ、そして“冬の美味”を味わう食事処──。今、注目の京都のさまざまな美の形が、ここにあります。前回の記事はこちら>>

【一品料理派】つろく〈二条高倉〉


冬のおすすめ一品料理
冬のおすすめ一品料理
手前から、自家製からすみを味噌漬けにして焼いた「唐墨西京焼き」2000円。月替わりのしんじょで作った「蟹真丈のあんかけ」1500円は、あおさのりのあんがかかる。酒のアテにもおかずにもなる「熊と海老芋の小鍋」2200円。

酒肴からおばんざいまで。地元の食通が通う隠れ家


二条通から細い路地を入った突き当たりにある「つろく」は、地元の人が贔屓にする店。居酒屋としてもご飯屋さんとしても来てもらえるようにと一品料理を充実させ、メニューは毎日更新されます。


締めの一品
締めの一品
下味をつけて揚げたふぐと、ふぐだしで炊いたご飯を合わせた冬限定の「ふぐご飯」3500円。プラス1500円でふぐの焼き白子を加えられる。

「毎週来てくださるかたがいるのでお好きなものを残しつつ、ちょっと変わった料理もご用意しています」と上田健登料理長。

京料理の定番のしんじょは煮物椀かあんかけから選べ、酒肴のからすみは味噌漬けにするなど、程よいアレンジで食欲を誘います。

つろく

つろく
京都市中京区二条通高倉西入ル松屋町51
TEL:075(275)3926
営業:17時~22時(入店) 日曜定休
一品料理1000円前後が中心、コース5000円~(前日までに要予約) なるべく予約を

〔特集〕心静かに、向き合いたい 京都の美に触れる(全17回)

01 洛中洛外図屛風と魯山人の器を鑑賞する【菊乃井本店】

02 14代主人・髙橋英一さんが語る歴代の樂、永樂のうつわ話【瓢亭本店】

03 式庖丁と有職料理の雅な世界を堪能する【萬亀楼】

04 黒田辰秋との出会いから生まれた特別な器【ZENBI─鍵善良房─】

05 世界に誇る根付の一大コレクション【京都 清宗根付館】

06 日本の遊び心が凝縮された、江戸時代の弁当箱【お辨當箱(べんとうばこ)博物館】

07 お気に入りの柄を京焼の器に写す【陶好堂】

08 “木の宝石”で誂える私のかたち【泰山堂】

09 デザインの宝庫、古代裂で遊ぶ【今昔西村】

10 色と柄選びを楽しむ繊細な「京繡(きょうぬい)」【美豊】

11 美しき“日本の色”をインテリアに【染司よしおか】

12 おまかせ5品の後は好みの一品を組み合わせ【のぐち継】

13 正統あり遊びありのフリースタイルが魅力【料理屋 まえかわ】

14 定番料理に旬のひと皿。心を込めた一品料理が揃う【お料理 まえしろ】

15 おなじみの料理が独自のアレンジで進化【和食晴ル】

16 酒肴からおばんざいまで。地元の食通が通う隠れ家【つろく】





この特集の掲載号
『家庭画報』2021年2月号





表示価格はすべて税別です。
撮影/伊藤 信 取材・文/西村晶子

『家庭画報』2021年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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