色無地活用2:アンティーク風味で観劇へ
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上品なベージュと青海波の地紋が気に入った色無地には、
伯母の振袖をリメイクした名古屋帯を合わせて。時代がかった帯の雰囲気と調和するように、鮮やかな紫色の帯揚げや太い丸ぐけの帯締めでアンティーク風味を加えました。歌舞伎や日本舞踊などの鑑賞には、こんな古典テイストの装いはいかがでしょう。
色無地活用3:映画の試写会には遊びを効かせて
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透明感あるブルーグレーと流線の地紋がモダンな雰囲気の色無地には、黒猫の染め帯を。私は愛犬家なれど、目と髭だけで黒猫を演出したこの帯のデザインに一目惚れ。映画の試写会やミュージカルに出かけるイメージで、帯揚げと帯留めにターコイズを効かせたスパイシーなコーディネートにしてみました。
色無地活用4:時にはモードなワントーンで
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踊りの師匠から譲られた綸子地にぽってりとした橘の地紋が愛らしい一枚は、シックなブルーグレーに染め替えて。銀箔を織り込んだ手織りの袋帯で格好よくワントーンに決めてみました。洋服の人が多いシーンでも悪目立ちせず、それでいて存在感を出してくれそうです。
色無地活用5:リメイクのベースに
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こちらも元を正せば
母のピンクの裾濃のきもの。大好きな青緑に染め替え、比翼に艶やかなアンティークの長羽織をあしらいました。映画『大コメ騒動』の舞台挨拶でも、なかなかに好評でした! 映画は1月8日から絶賛公開中ですので、皆さまどうぞご覧ください。
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こちらは、地紋の異なる2枚の色無地を同色の濃淡に染め、追っかけ仕立てにしたものです。地紋のニュアンスの差が遠目にも立体的で「ありそうでない」ような凝った印象をもたらします。
最後のおまけショットは、柴田家の冬の風物詩「自家製干し野菜」。
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大根の皮は糠漬けに、白菜の内側の部分は鍋や炒めものの具に。2〜3日干すだけですが、甘みが凝縮するだけでなく、程よく水分が抜けるので、炒めても味が薄まらず美味なのです! こちらも、ぜひお試しください。
柴田理恵(しばた りえ)
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女優。1959年、富山県に生まれる。1984年に劇団「WAHAHA本舗」を旗揚げ。舞台やドラマ、映画など女優として幅広い作品に作品しながら、バラエティ番組で見せる豪快でチャーミングな喜怒哀楽ぶりや、優しさにあふれる人柄で老若男女を問わず人気を集めている。趣味は料理。愛犬家としても知られる。
●1918年に富山県の海岸部でおきた米騒動の史実をもとに、家族にご飯を食べさせたいと願う女性たちの奮闘を痛快に描いた映画『大コメ騒動』。富山出身の柴田さんも、米屋の女将の妹役を熱演しました。2021年1月8日から全国絶賛公開中、是非ご覧ください。
撮影/岡積千可(人物)、西山航(静物) スタイリング/石田節子 着付け/長谷川裕子 メア&メイク/光倉カオル 取材・文/樺澤貴子