井上真央さんが叫ぶ！ 体当たりで挑んだ映画『大コメ騒動』

「富山弁にも苦労しましたね。思っていた以上に難しかったので、テープに入れてもらったものを撮影期間中はずっと聞いていました」

撮影期間中はお米を食べていませんでした!?

エキストラの皆さんからパワーをもらったという井上さんにも、少々苦しい場面が。それがお米の積み込み阻止開始のかけ声。「朝一番の撮影でしたし、お米を控えていたこともあって、あそこまで大きな声を出すのは大変でしたね。一生懸命、発声練習をしていました」と言う井上さん、実は撮影期間中、お米を食べていなかったのだとか。それは、決して裕福ではない松浦家では、お米を食べることは簡単ではなかったから。

「お米を3食いただくことに少し罪悪感もあって……。撮影は富山と京都という、とても誘惑の多い場所ですし、撮影中のお弁当も“富山のロケ弁はご飯が冷えてもおいしい！”とおっしゃる皆さんの声は、なるべく聞かないようにしていました（笑）」


そうして井上さんが挑んだ本作は、本木監督いわく「声を上げること、行動することが大事であるということが今回の大きなテーマ」。

「社会の中でも日常生活においても、女性ならではの視点があると思います。それを伝えるのは、勇気がいることかもしれませんが、伝えないとわからないこともあるので、発することの大切さを感じています。一歩にも満たない、半歩の勇気を持って伝えるという積み重ねが、少しずつ自信につながっていくのかなと思います。昔も今も女性は子育てをし、働き、現実的なことにも立ち向かっていますよね。100年も前の話ですが、今の皆さんにも共感していただけるところがたくさんあると思います。この映画で元気になっていただけたら、うれしいですね」