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【一柳富美子さん×沼野雄司さん】音楽学者が語り合う「チャイコフスキー再発見」

2021.01.18

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事実4.「四季」こそ、趣向に富んだ傑作である


── 音楽・詩・絵が融合して、ロシアの12か月の情景を表現 ──

沼野 ピアノ曲集「四季」はいかがでしょうか?ロシア・フォークロアの学会専門誌『なろうど』でそれについて連載をされていましたが。

一柳 はい。“ロシアを知るのであれば、ロシアの民衆を描いているムソルグスキー「展覧会の絵」と、ロシアの自然を描いているチャイコフスキーの「四季」を聴け”といわれるほどの傑作です。月刊誌に毎月連載する形で書かれましたが、編集者によって当時の文学者の詩や小説の断片がエピグラムに掲載され、音楽・詩・絵が見事に融合しています(以下の詩邦訳は一柳さんによる)。


沼野 なるほど、複合的な作品なのですね!私もピアノを習っていた時に何曲か弾きましたが、今日はまた新しい視点が得られました。あらためて聴き直してみたいと思います。

「四季」の初版楽譜表紙
「四季」の初版楽譜表紙。庶民の12か月の暮らしを描いたイラストに注目。これが連載されていた月刊誌『ヌヴェリスト』は楽譜掲載、楽曲解説・音楽史など多彩な内容だった。 写真©国立チャイコフスキーの家博物館
撮影/本誌・大見謝星斗 取材・文/菅野恵理子 編集協力/三宅 暁 取材協力/Natalia Goryacheva ロシア国立チャイコフスキーの家博物館

『家庭画報』2021年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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