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声が出やすくなる「首すじ流し」マッサージ。筋肉をほぐしてのどを開く

2021.02.25

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの一覧
365日美と健康のお悩み相談室

【お悩み】声が枯れてしまいがちです


人前で話をすることが多いのですが、のどが痛くなり、声が枯れてしまいがち。のどを痛めない方法を知りたいです。

【回答】“首すじ流し”でのどを開きましょう


のどが痛くなるタイプの人は、のどが開いていないのに無理やり息を通そうと力んでいることが一つの要因と考えられるそう。


メンタルボイストレーナーの司 拓也さんの著書『スピーチもプレゼンも怖くない!人前であがらず話せる「1分声トレ」』よりご紹介します。

「“のどを開く"とは、口からのどの奥にかけて、空気の通り道ができている状態のこと。誰でもあくびをしているときは、思い切り息を吐き出せていますよね。このときの感覚が“のどが開いている"状態です。

では、なぜ声を出すときにのどを開くことが重要なのでしょうか。声を出すときには、声帯を使っています。

声帯とは、のどぼとけの近くにある左右一対の粘膜で、声を出すときはこの粘膜が開いたり閉じたりしてぶつかり合い、声の元となる原音が生まれ、口の形や舌の位置で言語になります。

のどが開いていないと、声帯に負担がかかり、しっかりとした声が出せません。逆に言えば、のどが開くだけで、声が自然に出るのです」(司さん)

胸鎖乳突筋をゆるめるマッサージ

司さんに、のどを開くための「首すじ流し」マッサージを教えてもらいました。

「耳の横から斜め下、鎖骨中央に向けて走っている筋肉を“胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)"といいます。声が出にくくなっている人は、のどまわりの筋肉が硬くなっています。

胸鎖乳突筋は、重い首を支え続けているため、こりやすい筋肉です。胸鎖乳突筋が硬くなると、発声にかかわる多くの筋肉が影響を受けてしまうのです。

“首すじ流し”で、胸鎖乳突筋をマッサージすることで、胸鎖乳突筋がゆるむと声帯まわりの筋肉もやわらかくなり、声が出やすくなります。

強くマッサージすると首にあるリンパ節を傷つける危険があるので、やさしくなでるようにマッサージしてください」(司さん)

「首すじ流し」マッサージを実践!

司 拓也/Tsukasa Takuya

メンタルボイストレーナー、声・あがり症改善士、ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ校長。声だけでなくメンタルから体の不調までを整える、オリジナルの「声トレ整体」を通じて、あがり症、話し方の悩みを解消するメソッドを確立。1回のレッスンで解決するその手法は、受講者から「司マジック」「ボイトレ界のブラックジャック」ともよばれる。ホームページ:http://voice-amatomusica.com




イラスト/umao 編集協力/山岸美夕紀
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