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絆創膏のように貼れる「体の計測デバイス」で未来の医療はどう変わる?

2020.11.17

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【コラム】皮膚からの情報を生体認証に生かす


〔より精度の高い生体認証へ〕指紋、脈波、静脈画像といった生体情報の組み合わせで、患者の取り違えやなりすましを防ぐ

皮膚からの情報は個々人で明らかに異なることから、本人であることを証明する生体認証にも使われています。スマートフォンの指紋認証や顔認証を使っている人も多いことでしょう。

ただ、現在の生体認証システムは指紋の偽造などによって破られる危険性が指摘されています。


シート型イメージセンサー

レンズで指の長さまで拡大した静脈血管

今年2020年1月に横田さんたちが発表した髪の直径より薄いシート型イメージセンサーは指先に着けると指紋と脈波(心臓が血液を送り出す際の波)を画像化でき、デバイスから出る近赤外光によって静脈の血管を撮影できます。

こうした個人に属する複数の情報を組み合わせれば認証のセキュリティはより強固になります。

生体認証は医療現場では患者本人であることを示すものにもなります。

手術での取り違えや薬の誤用などを防ぐために、現在はバーコードチェックや名前の確認が行われていますが、生体認証の技術が進めば、簡略化され、確実性も増します。

また、カルテやお薬手帳などの情報とのひもづけにより、患者自身による医療情報の管理も可能になるかもしれません。

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皮膚に貼る薄膜で体をモニター。健康を守り、病気の重症化を防ぐ
取材・文/小島あゆみ イラスト/tokco〈LAIMAN〉(タイトル)、にれいさちこ(本文)

『家庭画報』2020年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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