エンターテインメント

そこにあるのは魂のぶつかり合い! 映画『生きちゃった』主演・仲野太賀さん

2020.10.02

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心の内を表せないのは、出会った人たちに対する責任


学生時代から一緒に過ごしてきた、厚久、奈津美(大島優子)、武田(若葉竜也)。年齢を重ね、奈津美と結婚した厚久には、5歳になる娘・鈴(太田結乃)がいて、武田と共にビジネスを立ち上げようと語学習得のためレッスンに通っているのですが……。親友である武田の前でさえすべてをさらけ出せない厚久。「なんで?って観る人は思いますよね」と仲野さん。仲野さんは、観客が抱くだろうその疑問も、厚久を演じながら突き詰めて考えました。

「たぶん厚久が感じる責任のような気がしているんです。奈津美だったり、鈴だったり、武田だったり。出会ってしまった以上は、あらゆることを受け入れるのが厚久っていう人間だと思っていて。そして、どんなことにも、自分自身に責任があると感じてしまう。そうなったときに、本当に言いたいことを言葉にして、軽くなってしまうことがすごく怖かったんじゃないかなって。それ、わかる気がするんです。今、SNSで誰でも思っていることを発信できて、言葉が飛び交ってるじゃないですか。でも、質量はどんどん軽くなっているんじゃないかなと思うんですよね」



「感情を表して、目の前の人を救うこともできるけど、傷つけることもあるんじゃないかって、厚久の中にはあったんだと思います」
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