美しく切ない愛の物語、映画『ミッドナイトスワン』を草なぎ 剛さんが語る

緊急事態宣言で自粛中、「家にいるときに映画をすごく観て、心が満たされたり、楽しくなったり。映画の力は大きい」と言う草なぎさん。

人を思いやる、認める、許す、そして自分自身も認めて許す

『ユーチューバー 草なぎチャンネル』では、本作についてもう一つ、「観終えたあとに、実は一番、自分の作品の中で席を立てなかった」とも。

「今までも自分の作品を観て、“あ〜、いいな〜”と思って席を立てないことももちろんあったんですけど、なんだろう……。とても綺麗で、なんかすごくハッピーな気持ちが湧いてきたんですよ、最後に急に。僕はじわじわと幸福感に満たされて、それが余韻に変わって。試写室で観たから、周りはスタッフの方たちだし、（席を）立ったけど、映画館だったら2分くらいその余韻に浸っていたんじゃないかな」


9月25日（金）に公開を控え、「舞台だとかイベント、映画っていうものがなかなか難しい時期ではあるんですけど」と前置きした上で、「そういうときだからこそ、やる意味がある作品だと思う」と草なぎさん。

「人を思いやる気持ちとか人のことを認める気持ち、そしてまた、自分自身を認めて許す。そういうことが人生でものすごく大切なんだなって思う。凪沙はずっと自分自身を許せないところがあって、でも一果によって、自分を少しずつ許していけたんじゃないかなって。それは誰にでも置き換えることができるので、人を認めたり許すってことが、この作品の一番のテーマだったり、優しさだったりするのかなと思っています。観ていただいた方には、必ず何か持って帰ってもらえるものがあると思うし、この時期だからこそ観てよかったと思える作品です」