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葉加瀬太郎さん、聴く人を元気づける30周年記念アルバム『FRONTIERS』をリリース

2020.09.14

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〔今月の音楽〕

聴く人を元気づける30周年記念アルバム


葉加瀬太郎さん

葉加瀬太郎(はかせ たろう)
1968年、大阪府生まれ。90年にKRYZLER&KOMPANYのヴァイオリニストとしてデビュー。96年の同グループ解散後、ソロ活動開始。2002年には自身が音楽総監督を務めるレーベルHATSを設立する。


「長引く自粛生活で塞ぎがちな皆さんの気持ちを鼓舞したい。それが大きなテーマです」と話すヴァイオリニストの葉加瀬太郎さん。

デビュー30周年記念オリジナルアルバム『FRONTIERS』を2020年9月2日にリリースする。

企業や自治体の依頼で書いた未発表曲を含む9曲のオリジナル新曲のほか、80年代に大ヒットした「テイク・オン・ミー」などのカバーも収録。カラフルで、ストリングスの音色の美しさと音楽の楽しさに満ちている。

「実は4月から作り始めたアルバムなんです」と葉加瀬さん。

30周年の今年は、当初は春に大規模なフルオーケストラコンサート、秋~冬にはそれとは対照的な小編成のジャジーなコンサートのツアーを予定し、3月初旬に活動拠点のロンドンから帰国して、春公演のリハーサルを行っていたという。

ところが、コロナ禍で春ツアーが1年延期になり、葉加瀬さんは「だったら秋~冬は、人を元気にするような派手なコンサートをやろう」と決意。

感染対策で座席数を半分に減らすため、利益はとても見込めないが、そこには「死活問題に直面しているコンサート業界のために、仕事をつくろう」という思いがある。

ツアー用にアルバムの内容も一から練り直し、『FRONTIERS』が誕生した。

「春公演がなくなって時間はたくさんあったので、家にこもってひたすら制作に集中しました。これが思いのほか楽しくて。3月中頃にロンドンから帰国させた家族と、こんなにずっと一緒に過ごせたことも初めてで、僕にとっては大切な時間になりましたね。アルバムには、そんな気持ちも詰まっています」

またレコーディングでは、「楽器を持って人と一緒に音を紡ぐ喜びは、何物にも代えられない」ことを再確認できたという。

「この喜びを届けたい。それが僕の仕事だと思っています。音楽は皆で遊ぶための最高のツール。その楽しさを伝えたいですね」

葉加瀬太郎 デビュー30周年記念 オリジナルアルバム『FRONTIERS』

FRONTIERS

通常盤 HUCD-10296 3000円+税

 

『30th Anniversary TARO HAKASE CONCERT TOUR 2020』


オリンパスホール八王子
2020年9月18日・19日

Bunkamura オーチャードホール
2020年10月4日、11月10日・11日

NHKホール
2020年12月18日~20日

全席指定8800円
キョードー東京:0570(550)799
※このほか全国24会場で開催予定。詳細は葉加瀬太郎公式サイトまで。
公式サイトはこちら>>
表示価格は+税と表記のあるもの以外はすべて税込みです。
取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/田中淳子

『家庭画報』2020年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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