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草刈正雄さん、芸能生活50年をありのままに語る。初のエッセイ『ありがとう! 僕の役者人生を語ろう』

2020.07.27

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人との出会いに救われてきた役者人生。我がことながらこれからが楽しみ


草刈正雄

――役者とはどんな仕事ですか。

とにかく台本を読み込めば、台本から教えられることがある。そして台詞が完璧に入っていれば、あとは自然にその役になっていけるというところがあるのです。あとは衣装、扮装の力も大きいですね。


役者というのは、気持ちの悪い仕事だと思うのですが(笑)、衣装を着てメイクをすれば、その人物になった気になれるものなのです。僕はいつも台本が大事ということを言っているのですが、『真田丸』にしても『なつぞら』にしても、とにかく台本が面白かった。台本が面白いと、スタッフの熱が一気に上がるんです。

――再ブレイクをはたした今、取り組んでみたい作品は。

こんなチャレンジがしたい、というより「僕という役者をどのように料理してくれるのだろう」ということに、僕はワクワクします。いただいた台本を読んでいるうちに「どうしてもこの役、やりたい」とパッションを駆り立てられていきます。

ですから、自分がお引き受けすることになった役柄そのものが、僕にとっては「これから取り組んでみたい」ことですね。

――振り返ってみて、芸能生活50年いかがですか。

二枚目を演じることが多かった若い頃、まるで一人で生きてきたように突っ張り、天狗になった僕に、神様が大きな試練をお与えになったこともありました。ドロドロしたものを抑えきれず、家族にぶつけたときもあります。そのことを申し訳なく思い出します。

でも、僕は幸せだと思います。いいときも厳しいときも、僕には人との出会いがありました。その一つひとつに何度も救われてきました。奇跡のような出会いが、僕を次のステージへと誘ってくれました。

映画でもテレビでも舞台でも、作品と真摯に向き合っていると、次の「何か」を引き寄せてくれます。重ねてきた幾つものことが地層のように重なって、今の僕を作っています。未だ見ぬこれからの出会い、我がことながら楽しみです。

草刈正雄(くさかり・まさお)

1952年9月5日、福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生まれ。69年デビュー。70年資生堂化粧品MG5のCMで一躍人気沸騰。以後、役者としても活動開始。74年映画『卑弥呼』で映画デビュー。以後、『沖田 総司』『復活の日』『汚れた英雄』など数々の話題作に出演するほか、テレ ビドラマ、舞台でも幅広く活躍する。2016年に出演したNHK大河ドラマ『真田丸』の真田昌幸役で再ブレイク、続く19年のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』でも大きな注目を集め、新たなファン層を獲得した。 09年から教養バラエティ番組『美の壺』(NHK BSプレミアム 毎週金曜 午後7時30分~)の2代目ナビゲーターを務め好評を博している。初の書き下ろしエッセイ『ありがとう! 僕の役者人生を語ろう』大好評発売中。

『ありがとう! 僕の役者人生を語ろう』 1430円(税込)/世界文化社

草刈さんポートレートはすべて『ありがとう! 僕の役者人生を語ろう』より。撮影/伊藤彰紀(aosora)
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