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藁に包まれた牡丹の光景にほっこり。奈良・石光寺の寒ボタンが見頃

2017.11.29

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くすみのない鮮やかな紅色が美しい‘大正紅’。バラなどと違い、花びらがふんわりして透明感があるため、赤色でも軽やかなのがボタンの特徴。

何も手を施さず、自然に咲くから味わいがある


さて、冬に咲くボタンには2つのタイプがあります。寒ボタンと冬ボタンです。冬ボタンは春に咲くボタンを温室で開花を促進し、冬のシーズンに鉢ごと地面に植え込んだものがほとんどです。温室の中を春と思って生長しているため、春のボタンと同様に茎も長くなり、樹高も高く、また緑色の大きな葉をつけます。



‘寒紫光’は、濃ピンクで光沢があり、存在感がある。

それに対し、寒ボタンは、温室などに入れず、自然の寒さの中で花を咲かせます。茎も細くも葉もほとんどついていません。寒さの中で茎を伸ばし、葉を大きく生長させようとするので、低温による影響を受けやすくなり、そのリスクを回避しようという植物の知恵ともいえるでしょう。


‘豊明’もエレガントな紅色が魅力的な品種。咲きかけの蕾もまた愛らしい。

石光寺のご住職によると「その樹姿はまるで春の山菜、タラの芽のよう」だそうです。そんな違いがありながら、冬ボタンを寒ボタンと混同している所もたくさんあるそうです。

ここ石光寺で咲くのは正真正銘の寒ボタンのみ。36品種計100株ほどあるそうですが、寒ボタンは気候の影響を受けやすいため、毎年咲くのは50〜60株だそう。それでもこれだけたくさんの寒ボタンを集めているのは珍しく、ぜひ一度、寒さの中で凜として咲く花の美しさを愛でに出かけたいものです。
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