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【心に力をくれる人】さだまさしさん。何かが起きると、自分に何ができるかを考えます

2020.07.30

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さださん

2019年のコンサートツアーより。3歳のときに習い始めたヴァイオリンは、さださんの原点。小学校6年生のときに全日本学生音楽コンクール西部地区大会で2位に輝き、ヴァイオリンの修業のために中学1年生で単身上京した。

15年には、さだまさしの名のもとに、国内外の僻地医療や大規模災害の現場で奉仕活動にあたる人々を支援する、財団法人「風に立つライオン基金」を設立。


今回の新型コロナウイルス禍に際しても、財団評議員の鎌田實医師とタッグを組み、医療用具の配布や医師の派遣を行っている。

現在取り組んでいるのは、他のNPО団体とも協力して介護施設などに医師を派遣し、感染防止策や感染対処法をレクチャーする活動。既に20か所以上で開催、さださんもオンラインで、現場の声を直接聞くという。

「ネットには情報が溢れていて、何をすべきかわからないと困惑していた介護士さんたちの顔が、レクチャー後は一様に明るくなります。小さい力ですが、この活動を全国に展開して、今後も続けていこうと思っています」

「おかげで毎日、オンライン・ミーティングばかりです」と笑うさださんの仕事は、派遣医師の調整や予算組み、寄付のお願いなど多岐にわたる。本業もあるというのに、そのエネルギーはどこから湧いてくるのだろう?

「僕は、ひら仮名のさだまさしと佐田雅志という僕自身の人格は、別物だと考えているんです。皆さんにヒット曲をたくさん作っていただいたひら仮名くんは、みんなのもの。ですから、それ相応の責任を持った働きをしてもらいたいなと。本当は、アルバムを携えた全国ツアーもやりたくて仕方ないんですが、今はそれが難しい。

せめてアルバムをお聴きいただき、去年の全国ツアー『コンサートツアー2019 ~新自分風土記~』の映像で会場にいるような気分を味わっていただけたら。映像には、懐かしい曲のセルフカバーのほか、40分を超すトークも入っています(笑)。元気は出るんじゃないかなと思います」

さだまさしさん

さだまさし

シンガーソングライター、小説家。1952年、長崎県出身。73年にフォークデュオ「グレープ」としてデビュー。76年にソロ活動を開始。通算4400回ものコンサートを行うかたわら、小説家としても活躍。2015年には一般財団法人(現在は公益財団法人)「風に立つライオン基金」を設立。

さだまさしニューアルバム
『存在理由~Raison d'être~』


さだまさしニューアルバム

VICL-65374 3500円+税

さだまさし最新コンサート映像作品
『コンサートツアー2019 ~新自分風土記~』


『コンサートツアー2019~新自分風土記~』

DVD(2枚組)/VIBL-990~991 7000円+税、Blu-ray/VIXL-316 8000円+税 2020年7月1日リリース

※『存在理由~Raison d'être~ さだまさし コンサートツアー2020』の詳細は、さだまさし公式サイトまで。公益財団法人「風に立つライオン基金」に関するお問い合わせは、同財団の公式サイトまで。
さだまさし公式サイトはこちら>>
「風に立つライオン基金」公式サイトはこちら>>
表示価格はすべて税抜きです。
取材・構成・文/岡﨑 香 写真提供/株式会社まさし

『家庭画報』2020年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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