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日焼け止め「SPF」と「PA」の違いは?SPFは数値なのに、PAが+なのはなぜ?

2020.07.08

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧はこちら

【お悩み】SPFとPAの違いがよくわかりません


日焼け止めなどに記載されている、SPFとPAの違いがよくわかりません。

SPFは数値なのにPAが“+”なのはなぜ?どれぐらいの強さを使えばいいのでしょう。

【回答】SPFは紫外線B波(UVB)、PAは紫外線A波(UVA)を防御する強さのこと



回答者/近藤須雅子さん(美容ジャーナリスト)

肌に悪影響を与える紫外線(UV=ウルトラバイオレット)には、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)の2種類があり、SPFはUVB、PAはUVAをそれぞれ防御する強さを示しています。

以前は、UVB防御力のSPFしか表示されていなかったのですが、これはUVBがUVAの600~1000倍も強く、日焼け(急性の炎症=サンバーン)の要因も約7~8割までがUVBの影響だったことによります。

紫外線ダメージ予防=UVB防御と考えられていたのです。

深いシワやたるみをじわじわと進行させる主役はUVA

それが研究の進展によって、深いシワやたるみをじわじわと進行させる主役はUVAだとわかり、現在はPAも併記されるようになりました。

SPFの数値は大きいほど防御力が高く、SPF30はSPF15の2倍になりますが、こすったりして落ちてしまえば同じこと。やはり塗り直しが大切です。

一方、UVAダメージはじわじわ進行し、防御力や持続時間を詳細に測定できません。

そのため防御力もPAは大きく4段階表示になっており、最強は+が4つのPA++++です。

こすったりして落ちてしまえば同じこと。塗り直しが大切

普段の生活で買い物や通勤程度なら、SPF20・PA++もあれば十分※1。ただしUVAは窓ガラスなどを通り抜けるので、室内でも油断は禁物です。

※1 日本化粧品工業連合会編「紫外線防止用化粧品と紫外線防止効果」より。

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近藤須雅子/Sugako Kondo

美容ジャーナリスト。京都生まれ。女性誌・美容誌をはじめ、多数の媒体で美容記事に携わり、35年以上にわたり最前線で活躍。趣味は着物、美術鑑賞など。
イラスト/umao
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