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がんになった医療者の治療選択と向き合い方。産婦人科医 杉山 徹さん 第3回(後編)

2017.11.10

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これからも患者さんと向き合っていきたい


がんの再発に注意すべき5年間をすでに経過し、杉山さんは今は年1回チェックを受けています。「以前、左肺に肺がんか見分けられない小さな白い影があり、これが大きくならないかどうかをCTで調べてきました。幸い変化がないので、被ばくを避けるために今年からX線撮影に切り換えました」。そして、食べすぎやお酒の飲みすぎをせず、なるべく歩いて、がん治療時に7〜8Kg減った体重をキープしています。

「がんの再発は一定の確率で起こります。しかし、自分が再発するかどうかは誰にもわからないし、心配したから再発が防げるわけでもありません。だから心配しないことにしています」と杉山さんは話します。杉山さんのモットーは“適当“。「適切からいい加減に近いところまで、の適当ですね」。

「心筋梗塞や脳出血、大動脈解離といった“一瞬にして電灯を消されるように“人生を断ち切られる病気に比べたら、がんには考える時間がある。どうしてもがんは診断されたときと終末期に関心がいきますが、その間をいかに生きるかが大事。私自身はがんをきっかけに人生を仕切り直しました」


杉山さんはがんをマラソンにたとえます。「自分に合った最高のコーチを見つけること、自分のペースをつくること、長期と短期のゴールを決めること。それも人と比べることなく」。

杉山さんは今年度で岩手医科大学を定年退職します。「やはり患者さんと向き合って診療することに生きがいを感じます。これからも一医師として患者さんのために淡々と診療を続けたい」と抱負を話しています。
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