エンターテインメント

中村七之助さんが語る、新たな『怪談 牡丹燈籠』の魅力

2020.04.10

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2019年12月には、宮崎 駿さんの漫画を原作とする新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』(新橋演舞場)に出演。皇女クシャナ役を演じて大好評を得た。

――そんな七之助さんは、新作歌舞伎を上演する意義をどう考えていらっしゃいますか?


「古典を大事にする一方で、新しいこともやるのが、本来の歌舞伎役者じゃないかなと僕は思っています。今上演されている古典の演目も、江戸時代は全部新作。脚本家が書いたものをもとに、ここはこうしよう、ああしてみようと工夫しながら作ってきたのが歌舞伎だと思うので、そこを壊さないという意味でも、新作はやり続けるべきだなと。もちろん、そこから淘汰されて、先輩方が継承してきてくださった宝石のような古典も大切なもの。少し前には、歌舞伎俳優がテレビに出るだけで怒られていた時代があったそうですから、そういう意味では、古典と新作の両方ができる今の時代に生まれた自分たちは、とてもラッキーだなと思います」

――それを観られる私たち観客もラッキーだと思います。源さんの新たな視点で描かれる『怪談 牡丹燈籠』も楽しみです。


「思いもよらない気づきがありそうで、僕も楽しみです。源監督は舞台演出は9年ぶりで、歌舞伎の演出はもちろん初めてなんですが、獅童さんとも仲がいいんですよ。稽古で歌舞伎ならではの表現手法を見てもらって、僕たちからもアイディアを出しながら作っていける、すごくいいカンパニーになりそうな気がします。長年いろいろなものを一緒に作ってきた獅童さんも兄も、いつも僕の期待をどんどん超えていってくれるので、僕もしっかり努めたいです」

二代目 中村七之助/Nakamura Shichinosuke

1983年、東京都出身。十八代目中村勘三郎(当時は五代目中村勘九郎)の次男として誕生。1986年9月に『檻』の祭りの子で初お目見得、1987年1月に、歌舞伎座『門出二人桃太郎』の弟桃太郎で二代目中村七之助を名乗り初舞台。歌舞伎以外の舞台作品や映像作品でも活躍している。


赤坂大歌舞伎『怪談 牡丹燈籠』は上演中止となりました。詳細については、公式サイトをご確認ください。
http://www.tbs.co.jp/act/event/ookabuki2020/
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