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年末年始に出掛けたい。心揺さぶる日本刺繍の美、「草乃しずか展」へ

2017.11.13

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「紫式部」。扇面や藤が縫い取られたぼかしの振袖は、紫式部が生きた平安朝の雅を見事に表現しています。

──第2会場の「百花繚乱」には華やかな振り袖が並ぶそうですね。


「歴史に残る女性たち」をテーマに13点の振袖を作りました。これは特定の女性をイメージして刺繍をしたきもののシリーズ「心に着せて」の新作です。私が素敵だと思う歴史上の女性13人が百花繚乱の江戸時代にファッションショーを開いたら・・・・・・と空想をめぐらせて制作しました。たとえば中国随一の美女と謳われた楊貴妃は、唐の玄宗皇帝の後宮夫人。皇帝の寵愛を受けて幸せな日々をおくりますが、権力争いに巻き込まれ、罪なく殺されてしまいます。その儚さを蝶に、美しさを桃の花として表現しました。



楊貴妃。あでやかで生き生きとした蝶は、草乃さんが得意とするモチーフの一つ。


「マリー・アントワネット」。薔薇はハプスブルク家を、流水地文は革命に散った生涯を表しています。

──昨年末に亡くなられたお母さま(三星静子さん)が手がけられた「古布(こぎれ)コラージュ」の作品も展示されると伺いました。


昨年103歳で亡くなった母は、80を過ぎてから古布コラージュの作家として活動しました。きっかけは40代だった戦時中、きものが全部お米に替わってしまったことにありました。とてもお洒落だった母は、父の大島紬に蝶々や花のアップリケをして着るようになったのです。これをきっかけに、もったいなくて捨てられずにいた余り布でアップリケを楽しむようになったのが、古布コラージュの始まりです。

今回はそうした母の作品や私との合作、母に影響を受けて刺繍で作ったアップリケなども展示いたします。

 


お母さまがお父さまの兵児帯に蝶ちょをアップリケし、羽織に仕立てたもの。



2点ともタペストリーで、手前はお母さまの「ファッションショー」、奧は母娘の合作「御陣所大鼓」。
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