エンターテインメント

人の生き死にを問う『山中静夫氏の尊厳死』に出演して津田寛治さんが感じたこと

2020.02.13

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津田寛治

「最初から見えていたんです、向かうところが。だから皆、向いている方向が同じで。それくらい物語に力があったんだと思います」

死ぬ間際でも生まれたばかりでも、生きていることに変わりはない


撮影にあたって、「尊厳死」について調べた津田さん。クランクイン前は、「自分で死に方を選ぶのも尊厳死なのかな」と思っていたといいます。また、医師としては「患者さんとか、死にゆく方の要望を取り入れること」でもある、と。ただ、撮影が終わってから感じたことは、「最期の最期まで、生きていることに変わりはなくて。死ぬ間際であろうが、生まれたばかりであろうが、生きてることに変わりはないんですよね。だから、死を意識せず、最期まで生き切る。それがたぶん尊厳死なんだろうなと思いました」。


「(この作品で)一番伝えたいことは、人の生き死に。人が生きる、死ぬということは、どういうことなのか。それが悲しいとかうれしい、穏やかになるとか、そういうことではまるでないっていうところを描きたいというか。善も悪も喜びも悲しみも、そういうものを全部ひっくるめて、自然の必然に沿って流れている生き死にっていうんですかね。人の感情なんかもろともせず、ゆっくりですけれどもものすごい力でもって流れている人の生き死にをやっぱり描きたいな、描かれているなと思いましたね」

津田寛治/Kanji Tsuda

俳優
1965年8月27日生まれ、福井県出身。93年、『ソナチネ』で映画デビュー。以降、様々な作品に出演。また、映画『カタラズのまちで』、『あのまちの夫婦』などで監督・脚本も務める。主な近作に、映画『空飛ぶタイヤ』、『恋のしずく』、『この道』、ドラマ『特捜9』シリーズ、大河ドラマ『西郷どん』、オトナの土ドラ『悪魔の弁護人・御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲〜』など。

山中静夫氏の尊厳死

『山中静夫氏の尊厳死』


原作:南木佳士『山中静夫氏の尊厳死』(文春文庫刊)
監督・脚本:村橋明郎
出演:中村梅雀 津田寛治
小澤雄太 天野浩成 中西良太 増子倭文江 大島蓉子 石丸謙二郎 大方斐紗子
田中美里 浅田美代子 高畑淳子
配給:マジックアワー スーパービジョン

2月14日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開

公式サイト http://songenshi-movie.com

Ⓒ2019映画「山中静夫氏の尊厳死」製作委員会
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