エンターテインメント

高橋一生さん、エネルギッシュな大作『天保十二年のシェイクスピア』で久々に舞台に出演

2020.01.23

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高橋一生さん

カーディガン、パンツ/ファッチーズ(シック) カットソー/ヴォート メイク ニュー クローズ(HEMT PR)

自分が演じることで喜んでくれる人がいる


いまや、テレビでその顔を見ない日はないほど売れっ子の高橋さん。リフレッシュ法を尋ねると、こんな答えが返ってきた。


「芝居をすること。それしかないんです(苦笑)。私生活の中に何か生きがいを見つけているわけでも、どこかへ出かける時間があるわけでもない。結局、芝居をしている時間が最もリフレッシュできるんです。時折、楽しかった原初の感覚が甦ってきますし」

その“原初の感覚”を味わったときのことを、今も鮮明に覚えているという。

「小学校2年のとき、入っていた児童劇団の発表会を祖母が観に来て、喜んでくれたんです。祖母の姿が直接見えたわけではないけれど、喜んでいるのがわかった。というか、きっと喜んでいるなと思いながら舞台に立っている自分がいて、これをやっていれば喜んでくれる人がいるかもしれない、お芝居って楽しいなと、子ども心にも思ったんです」

目的を失うと、生きている実感まで希薄になるので、「先々の仕事の予定をざっくりと決めている」のだそう。

「先のことを決めておけば、“生きなきゃ感”が出て、体調もちゃんと管理しますから」。

問題は、稽古や撮影が近づくにつれ、それがどんな作品であろうと、楽しみな気持ちが憂鬱な心持ちへと変わっていくことだ。

「毎回そうなんです。やってみると楽しいのに、いろいろなことが見えてくると楽しいだけじゃいられなくなる。今回の課題も“楽しむ”こと。純粋に芝居をしている状態にいかに持っていけるかだと思っています」

老成したクールな部分と、子どものままの無邪気さと熱をあわせ持った魅力的な39歳は、「将来の展望ですか? できれば毛髪で悩みたくないですね。一気にきれいな白髪の60歳くらいになりたいです」と笑う。

「海外と違って、今の日本では年齢を重ねた味わいや熟練度よりも、若さが重視される。この日本の子どもっぽさが、何とかなっていかないものかと思いますし、そこでしっかり勝負できるような、大人の俳優になっていけたらなと思います」

高橋一生/ Issey Takahashi

高橋一生さん

1980年、東京都出身。映像作品や舞台で幅広く活躍。主演映画『ロマンスドール』が2020年1月24日より公開のほか、スナフキンの声を務めるアニメ『ムーミン谷のなかまたち』シーズン2が2020年1月からNHK BS4Kで放送予定。

絢爛豪華 祝祭音楽劇
『天保十二年のシェイクスピア』


絢爛豪華 祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』

日生劇場
2020年2月8日~29日
S席1万3500円ほか
東宝テレザーブ:03(3201)7777
公式URL:https://www.tohostage.com/tempo/

作/井上ひさし
音楽・音楽監督/宮川彬良
演出/藤田俊太郎
出演/高橋一生、浦井健治、唯月ふうか、辻 萬長、樹里咲穂、土井ケイト、阿部 裕、玉置孝匡、章平、木内健人、熊谷彩春、梅沢昌代、木場勝己 ほか
※2020年3月5日~10日に梅田芸術劇場 メインホール(大阪)公演あり
表示価格はすべて税込みです。
取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/筒井義昭 ヘア&メイク/田中真維〈MARVEE〉 スタイリング/秋山貴紀

『家庭画報』2020年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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