エンターテインメント

渡し合ったのは“生きること”。モトーラ世理奈さん×西島秀俊さん

2020.01.23

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——旅の途中で立ち寄る森尾の家は、もともとあの場所にあった家ですか?


西島:もともとありました。実際に住んでらっしゃった方とは家族構成が違ったりするので、子供のものとか、そういうものは入れましたけど、ほとんどそのまんまで。その家に住んでいた方のお話を聞いたりもしていて、いろいろな思いが出てうまく言葉にならないというか。震災のあった場所に行くと、復興もしているし、生きていくっていうことの強さを感じることもたくさんあるし、災害の傷跡が深くてまだ残ってもいるし……。その家も誰も住まずにそこにあるわけで。一口で言えない風景があって、いろいろな思いがそれを見るたびに湧き起こっていた感じです。

——撮影中のお二人は、どんな距離感だったのでしょう。


西島:特殊な現場だし、リラックスするように話したほうがいいのかなと思って、最初はちょっと話したりしたんですけど、すぐに全然そんな必要ないなと思って。モトーラさんは、この現場で何が一番大切で、自分が何をやらなきゃいけないのかをはっきりわかってるんだなと思ったので、まったく気を使わず(笑)。普通に話すというか。自分は、距離を詰めるときは全力で詰めます。「飲みに行こう」って言って、わーっと行ったりしますけど、今回は全然そういうこともせずに、普通に接していました(笑)。

——役柄的には、最初は少し距離がありましたが……。


西島:そうですね。ちょっと反発しあっているというか、お互い近寄らない。2人とも孤独な人間なので、あえて距離をあまり詰めないままでいました。

モトーラ:ちょっとお話ししたかったんですけど、あまり話さないほうがいいのかなと(笑)。それでそのまま。劇中の森尾との関係とそのままな感じでした。


諏訪監督とは、1997年の映画『2/デュオ』以来となる西島さん。『2/デュオ』も脚本がなく、即興的な演技と演出で撮られた映画だった。
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