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インテリアデザイナーに学ぶ、同じ空間を使い分ける「洋」と「和」のスタイリング

2019.12.09

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飾るアートで玄関にも「洋」と「和」の顔を


吹き抜けの階段を中心に、東西南北にシンメトリーかつ同じ大きさの空間が四部屋、配置されているコマタ邸。

玄関も東と西に2つあり、東側の2室はパブリックスペース、西側の2室はプライベートスペースとなっています。

鮮烈なアートの存在感でおもてなしの趣向を印象づける

【洋】鮮烈なアートの存在感でおもてなしの趣向を印象づける
扉に太陽のアイアン細工を施した東の玄関。洋の空間への入り口には迫力のある中村一美氏の《赤い抽象》(みぞえ画廊)を飾り、右手奥に広がるフォーマルダイニングの「洋の世界」のプロローグに。竹田浩子氏の植物は、アートに呼応させて縦のラインを強調し、色合いを揃えて。


その理由についてコマタさんは「建築は不変的であり、インテリアは可変的であるべき。広さが同じで左右対称の部屋があれば、演出によって印象の変化が楽しめますから」と話します。

4つの部屋のうち、東と西の2室を引き戸でつなげることで、今回のようにゲストに東の玄関から入ってもらい、太陽をコンセプトにした洋の空間でフォーマルに食事をした後、引き戸を開けて、月をテーマにした西側の和の空間でお茶を楽しむ、といった和洋双方のおもてなしも可能に。

【和】室内と色や質感を揃えたエントランスで、和の空間へ
【和】室内と色や質感を揃えたエントランスで、和の空間へ
西側の、月をコンセプトにした和のおもてなし空間へのアプローチ。オリジナル家具ブランド「CASA BUKU」のコンソールテーブルの上に置いたおぼろ月夜を思わせる書は、篠田桃紅氏の105歳の直筆。その手前にあるのは小林健二氏の盆栽。置くものを吟味しミニマルな和を表現。


「もちろん、可変的な演出は1つの部屋でもできます。そのためには空間の役割を限定しないことがポイントです。また、空間に精神性を与えるアートや、生命感を加える植物の力を借りることも大切です」。

アートを端緒として空間の色を揃えるだけで洗練された印象となるのです。

テラスを活用しておもてなしに広がりを


テラスを活用しておもてなしに広がりを

和と洋に合う屋外家具なら庭での時間も違和感なく


気候が穏やかな日は、暖かいブランケットをもって屋外へ。ここは西側の居室からつながるテラススペース。

ゲストが自由に行き来できるようにセッティングしておけば、外での楽しみも広がります。

建築家・谷尻 誠氏、吉田 愛氏率いるサポーズデザインオフィスが手がけた屋外家具パティオ・プティの「MA(マ)シリーズ」は、低重心で和のおもてなしとも好相性。
撮影/齋藤幹朗、本誌・大見謝星斗 スタイリング/横瀬多美保 フラワーアレンジメント/山下郁子〈TSUBAKI〉 取材・文/冨部志保子

『家庭画報』2019年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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