エンターテインメント

松本穂香さんが、作り込まずに役を演じた『わたしは光をにぎっている』

2019.11.14

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何もしないことは難しく、怖い。作り込まないことは挑戦だった


松本さんにとって本作は、「“このシーンはこうだな”とか“こういうふうにしゃべるのかな”とか考えずに、まんまでやってみたいなと思った映画」だそう。その理由は、澪の「考え方やあり方に共感できる部分があったからだと思います」。そして、意識していた“役を作り込まないこと”は、挑戦だったとも。

「何もしないことって難しいし、すごく怖いことでもあるなと思ったんです。どう映るかわからないですし、そのときの自分が全部映画に出ちゃう。それが試写とかで観るまで自分ではわからないっていう怖さがありました」

また、「初めての感覚がたくさん起こった映画になりました」とも言います。初めての感覚の一つは、長野での撮影で味わった「風景の中にいて溶け込んでいく、境目がなくなる、全部受け入れていく、みたいな感覚で。それを湖ですごく感じて、面白かったです」。それは、中川監督が松本さんに話した「風景の中にいる人を撮りたい」が生んだ効果だったのかもしれません。中川監督はもう一つ、「少女ではなく、子供として演じてください」とも伝えました。



伝えた言葉を「完ぺきに理解してくれていた」と中川監督。一方、松本さんは「よく理解していなくても、とりあえずやってみます」。
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