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松本穂香さんが、作り込まずに役を演じた『わたしは光をにぎっている』

2019.11.14

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【インタビュー連載】「今、この人に会いたい!」松本穂香さん ※サイン入りチェキプレゼント! 秘蔵フォトギャラリーあり

松本穂香さん
9月公開の『おいしい家族』から、来年公開の『酔うと化け物になる父がつらい』、『みをつくし料理帖』と主演作が続く松本穂香さん。

言葉をちゃんと使わない、知らない。そんなところはわかる


2017年に映画『四月の永い夢』でモスクワ国際映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞し、ロシア映画批評家連盟特別表彰を授与された中川龍太郎監督が、「飛べない時代の『魔女の宅急便』」と語る新作『わたしは光をにぎっている』で描いたのは、居場所を探す現代の若者。早くに両親を亡くし、祖母に育てられた澪は、手伝っていた民宿の廃業によって、父の友人を頼って東京の下町・立石へ。銭湯の一室に居候しながら、仕事を見つけたものの長く続かず、銭湯の仕事を一つずつ覚えていくのですが……。

故郷・長野を離れ、上京する澪を演じたのは、松本穂香さん。澪は「いろいろなことが下手というか。あまり自分から踏み込んでいかないんですけど、でも100%で嫌悪感を出したり。意思表示を言葉でしないっていうのは、自分を守ってるんだと思うんです。そういうところがある子」だと松本さん。そんな澪を「わかるなと思って演じていました」。


「今はたぶん、そこまでじゃないと思うんですけど、昔は(言葉にしなくても)察してくれたらいいとか、家族だったら甘えちゃうとか、そういうところがあったと思います。言わなくてもわかってくれたりするじゃないですか。“すねてるな”とか“機嫌悪いんだな”とか。そういう、言葉をちゃんと使わない、言葉を知らないみたいなところはわかりますね」
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