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大森南朋さん4年ぶりのタッグで生活者の機微を描く。新作舞台『神の子』

2019.11.26

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〔今月の舞台〕

コムレイドプロデュース『神の子』


コムレイドプロデュース『神の子』

師走の下北沢に、大森南朋さん、長澤まさみさん、田中哲司さんといった豪華な俳優陣が顔を揃える。新作舞台『神の子』の出演者たちだ。

作・演出は、人生の苦さや滑稽さ、言葉にできないような感情を小さなコミュニティの日常に描き出す赤堀雅秋さん。


しがらみにとらわれない真摯な作品づくりの場を求めて、田中さん、大森さん、赤堀さんが立ち上げた演劇ユニットによる2作目で、前作『同じ夢』以来、4年ぶりの公演となる。

「哲司さんから企画を聞いて、僕も出してくださいといったことが、そもそものきっかけです。『同じ夢』の公演中から、飲みに行っては“またやりたいですね”と話していたので、実現して嬉しいです。楽しいです、男同士で飲んでお芝居の話をするのは。集まるといつも男子会のような雰囲気です(笑)」

実は長澤さんの名前も、そんなふうに3人で集まって、今回のヒロインは誰がいいだろう?と話しているときに出てきたもの。

しかも大森さんが、長澤さん本人に直接メールを送って、打診したという。

「赤堀さんの舞台を観て興味を持っていたそうなんですが、まだ台本もないのによく引き受けてくれたなと思います(笑)。『同じ夢』のときは、赤堀さんが台本を少し書いては稽古して......という感じだったんですが、

稽古で役者から出てきた空気や匂いまで拾って組み立てていくようなライブ感があって、これは面白いものになっているなと感じました。今回は稽古初日までに台本を半分は書くそうですが、どうなるのか(笑)」

今年は連続ドラマで主演を務め、テレビドラマならではの現場のスピード感やスタッフの気概を改めて体感したという大森さん。

近頃また役者の仕事の面白さや深さを感じていると話す47歳が、仲間とじっくり丁寧につくり上げる舞台に期待は高まる。

「赤堀さんとは同世代で価値観が近いなと感じます。きらびやかな世界の横で、グレーがかったフィルターで世の中を見ているようなところが好きです。今回も面白くなる予感しかありません。ぜひ観に来てください」

大森南朋(おおもり なお)

1972年、東京都出身。96年より本格的に俳優活動を開始。映画、ドラマ、舞台、CMに多数出演し、2017年には『THEOUTSIDER』でハリウッド映画デビューを果たす。出演映画『初恋』が20年2月に公開予定。

コムレイドプロデュース『神の子』


コムレイドプロデュース『神の子』

下北沢本多劇場
2019年12月15日~30日
全席指定8500円ほか
プラグマックス&エンタテインメント:03(6276)8443
公式URL:https://www.comrade.jpn.com/kaminoko/
2020年1月に名古屋、福岡、広島、大阪、長野、静岡公演あり
表示価格はすべて税込みです。
取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/大靏 円

『家庭画報』2019年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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