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健康

ホルモン補充療法を始める前に知っておきたい5つの基礎知識Q&A

2019.11.14

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Q2.どんな薬をどのように使いますか?


A2.エストロゲン製剤と黄体ホルモン製剤を継続的に使います。


「HRTでは更年期症状を緩和し、高齢期の健康を維持するのに必要なエストロゲン量しか補いません。決して若返りの薬ではないのです」と小川先生。

エストロゲン製剤には経口剤、貼付剤、ジェル剤の3タイプがあり、効き目はほぼ同等です。


パッチタイプの貼り薬

パッチタイプの貼り薬。シートからはがして下腹部に貼るだけの手軽さ。

ジェルタイプの塗り薬。

ジェルタイプの塗り薬。1プッシュの量を片腕に塗る。量の調節がしやすい。

「使用頻度が増えているのは貼付剤やジェル剤です。経皮薬なので胃腸や肝臓にやさしく、中性脂肪を抑制し、HRTの副作用である血栓症のリスクも限りなく低いといったメリットがあります」。

一方、ピルを服用していた人は経口剤のほうが使いやすいといわれます。

また、エストロゲンを使い続けると子宮内膜が肥厚し、子宮体がんのリスクが高まるため、病気等で子宮を摘出した人以外は必ず黄体ホルモン製剤も服用します。

投与法には「周期的投与法」と「持続的投与法」があり、HRTを開始する時期などによって選択します。

「生活スタイルや好みに合わせて継続しやすい薬のタイプなどを選びましょう。治療を行ってみて変更することも可能です」。

HRTに使用する薬の種類


HRTに使用する薬の種類

1.経口剤(エストロゲン製剤)
錠剤の飲み薬。1日1回服用する。一般的な飲み薬と同じように胃腸を通して吸収されて肝臓で分解される。貼付剤のようにかぶれる心配がない。

2.貼付剤(エストロゲン製剤)
下腹部など肌に貼る薬。2日に1回貼り替える。皮膚から直接血液の中に吸収される。胃腸や肝臓にやさしい半面、肌の弱い人はかぶれに注意が必要。

3.ジェル剤(エストロゲン製剤)
肌に塗る薬。1日1回、腕などに塗る。貼付剤と同様、皮膚から直接血液の中に吸収される。かぶれにくいため、肌の弱い人でも使用することが可能。

4.黄体ホルモン製剤
錠剤の飲み薬。毎日飲み続ける方法と月に一定の期間だけ服用する方法がある。病気などで子宮を摘出した人は服用しなくてもよい。

5.エストロゲン黄体ホルモン配合剤
錠剤の飲み薬と下腹部などに貼る薬がある。エストロゲンに黄体ホルモンが配合されているのが特徴で、飲み忘れなどが少ない。

HRTの使用方法




薬の種類による使用方法の違いはありません。

周期的投与法
月経周期と同じ状態をつくり出すためにエストロゲン製剤(休薬は医師の判断による)とともに一定の期間だけ黄体ホルモン製剤を使用する。そのため定期的に月経のような出血がある。閉経前後の人に適している。

持続的投与法
エストロゲン製剤と黄体ホルモン製剤を持続的に使用する。不規則な出血があるが、時間とともになくなる。出血が嫌な人、閉経から数年経過した人に適している。子宮を摘出した人はエストロゲン製剤を単独で使用。
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