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伝統と革新が息づく地「赤坂」の魅力をたずねて~国宝・迎賓館赤坂離宮のおもてなし~

2019.10.21

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世界の賓客をお迎えする圧倒的な格と美を誇る空間


迎賓館赤坂離宮は1909年、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった敷地の一角に、東宮御所として建てられたものです。当時の建築界や美術工芸界の英知を結集し、10年余りの歳月をかけて完成しました。

花鳥の間

【花鳥の間】

公式晩餐会が催され、最大約130名の席が設けられる「花鳥の間」。天井の36枚の油彩画や欄間の綴織りなどに、花や鳥が描かれているのが部屋の名の由来。壁面を飾る30面の楕円形の額は、日本画家の渡辺省亭(せいてい)が下絵を描き、万国博覧会で数々の賞を受賞した七宝作家・濤川惣助(なみかわそうすけ)が製作したもの。


主に晩餐会が催される「花鳥の間」、レセプションや会議場、晩餐会の招待客に食前酒を供する場としても使われている「羽衣の間」。どの部屋にも濃密で迫力ある室内装飾がなされ、その絢爛豪華な世界に圧倒されます。

羽衣の間

【羽衣の間】
オーケストラボックスを備え、舞踏室と呼ばれていた「羽衣の間」。9月上旬で終了した「朝日の間特別展」では、創建時に輸入され、皇室のかたがたが演奏されていたエラール社のピアノが展示された。


舞踏室のシャンデリア

約7000個のパーツが使われ、舞踏室にふさわしい鈴や仮面などの意匠が施されたシャンデリア。

創建当時は、日本が西洋文化を取り入れ近代化に邁進した時代であり、万国博覧会などを通じて日本の美意識が世界から称賛を受けた頃でもありました。

そんな時代の空気感を伝えるのが、いたるところに施されている、西洋様式をまといながらも和の精神を宿した装飾の数々。

ゆっくり鑑賞しているうちに、和洋の融合をかなえた優れたデザイン力や、日本の新たな時代を切り拓いた先人たちの心意気が伝わってくるはずです。

総理主催の晩餐会

2018年4月25日。スウェーデン王国のカール16世グスタフ国王陛下と王妃陛下をお迎えして開かれた総理主催の晩餐会。
写真/内閣府迎賓館ウェブサイト


果物柄の正餐用食器

迎賓館として開館した際に製作された、果物柄の正餐用食器。白磁に金とマロンレッドが映え、「花鳥の間」の室内装飾と美しく調和する。

ルームサービス用食器

月桂樹とオリーブの柄が描かれたルームサービス用食器。
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