美しい桜並木にも負けない存在感を示していたのは、やっぱりあの人
映画の公式サイトや予告編でも見られる、桜並木の中のヒキタ（松重 豊）とサチ（北川景子）。印象に残る、美しいビジュアルは、長野県で撮影されたとか。そこに松重さんや北川さんがいるとなれば、ギャラリーも多かったことでしょう。
「どういう作品かは周りの人には伝えられずに撮影しているんですけども、映画の中のある大切なシーンを撮っているときに、ギャラリーの皆さんは“よかったね、お父さん。娘さん、いたんだね”っていう顔をして見てるっていう（笑）。ストーリーを知らないし、まさか夫婦だと思わないから。それもいい思い出ですね。でも、北川さんは桜に負けてないから、あんなに桜並木がきれいでも、北川さんの表情に目がいくんですよね。そこに打ちのめされますよ。父親としてはね（笑）」
シリアスなテーマながら、ユーモアも交えながら進む物語の中で、「北川さんはコメディエンヌとしても素晴らしい」と松重さん。サチという魅力的な女性と、それを演じる北川さん自身の魅力が相まって、「スタッフもみんな彼女の大ファンになりましたね。北川さんが1日早くクランクアップしたんですけども、最後の1日は監督以下全員が腑抜けになっていて。サチロスです。それぐらい北川さんの存在っていうのは、チームのスタッフにも大きい影響を与えていたなと思います」。
松重さんいわく、細川 徹監督は「笑いの要素が強い作品を得意とされる方」だそうで、笑って泣けるヒューマンドラマが完成した。
