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更年期世代の女性の骨粗しょう症の予防と治療に取り組む専門外来

2019.09.27

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複数の科が連携して診療にあたることでよりスピーディで適切な対応が可能に


超高齢社会の到来とともに注目されている疾患がいくつかあります。50歳以上の女性の4人に1人が罹患しているといわれる「骨粗しょう症」もその1つです。

東京大学医学部附属病院では2018年6月に整形外科・脊椎外科、腎臓・内分泌内科、女性診療科・産科、老年病科、アレルギー・リウマチ内科、リハビリテーション科が協働して「骨粗鬆症センター」を開設し、より横断的で専門的な骨粗しょう症診療に取り組み始めています。

骨折して初めて気づくことも多い骨粗しょう症は一般的に整形外科が対応しますが、原因や病態によって産婦人科がみたほうがよい場合もあります。


「それは卵巣機能の低下による骨粗しょう症です。センター化することで、こうした症例に以前よりもスピーディに対応できるようになりました」と骨粗鬆症センターの一翼を担う女性診療科・産科准教授の平池修先生は評価します。

子宮や卵巣の病気で閉経前に卵巣を摘出したケースが典型的な事例ですが、人間ドックなどで骨量低下を指摘された更年期世代の女性にも積極的に対応しています。

女性ホルモンと深く関わる


閉経後の女性に骨粗しょう症が圧倒的に多いのは、女性ホルモン(エストロゲン)が骨量の維持に深く関与しているからです。

古い骨を壊して新しい骨をつくる骨代謝において骨を壊す際、必要以上に骨が溶け出さないように働くのが女性ホルモンです。

そのため、閉経によって卵巣機能が低下し女性ホルモンが分泌されなくなると、骨を壊す(骨吸収)スピードが骨をつくる(骨形成)スピードを上回り、骨量が急激に減っていきます。

女性のライフステージにおいて最大のターニングポイントとなる閉経は、骨の健康に関しても転換点になっているのです。

「骨粗しょう症のリスクは、その人がもともと蓄えていた骨量(20歳前後に獲得した最大骨量)に比例します。つまり、最大骨量が少ない人ほどハイリスクとなります。

また、骨代謝は妊娠・出産の回数や、喫煙、飲酒、運動不足、偏食といった生活習慣などの影響も受けます。骨量が減っても痛みなどの自覚症状が乏しいため、閉経前後に一度、骨密度を測定することをおすすめします」
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