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菊乃井・村田吉弘【日本のこころ、和食のこころ】五月 新茶

2017.05.01

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ほうじ茶、抹茶、玉露… TPOに応じて楽しむ。


日本茶左上から右へ・荒茶、やなぎ、茎茶、芽茶、煎茶、碾茶、抹茶、かぶせ茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶、京番茶。収穫した茶葉を発酵させずに仕上げたものが緑茶で、日本茶の代表である。

お茶の葉は、日本茶でも紅茶でも中国茶でも一緒です。それをさまざまな製法でいろいろな日本茶を作り上げたのはやはり、繊細な味覚を持つ、日本人ならではやな。中国茶やイギリス人が好む紅茶は、どちらかというと香りを大切にします。それに比べて日本茶はまったりと甘い、味わいを大事にします。

味については人それぞれ好みがあるでしょう。僕なんかは、独特の爽やかな香りと甘み、適度な苦みもある茎茶の「かりがね」が好きやね。ちょっとお高いけど。お湯の温度にも気を配りたいもので、玉露はぬるめで甘みを引き出すとかね。それから、TPOに応じてお茶を替えるのも日本人ならではの飲み方かもしれません。ティーブレイクのときは好みのお茶で、食後はさっぱりするほうじ茶、特別なときは玉露。


京都では茶の湯も盛んやから、三時のお茶はお抹茶をたてるというかたもいはります。お茶碗や茶杓がなくてもかまいません。あまり構えずにお抹茶をいただくのはいいものです。僕はお抹茶を飲むという行為自体が大切やと思うんです。お抹茶味のスイーツなんか最近多いでしょう。そんなところから味を覚えて、茶の湯をやってみようというかたもいるかもしれない。そうやって文化が継承されていってもいいのではないかな。
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