我らが応援団長、松岡修造さん心のコラム 第４回「開会式は日本が総力を結集してつくる壮大な舞台。必見です！」

「日本人でよかった」と思える開会式を楽しみに！

ロンドン大会の開会式はイギリス人が誇りに思えるものだったといわれていますが、確かにイギリスの歴史や文化が見事に表現されていると感じました。僕は来年の東京2020大会の開会式も、日本の人たちが「日本人でよかった」と思える、日本という国や文化を誇りに思えるものになるといいなと思っています。

野村萬斎さんをはじめとした開会式・閉会式の演出を担うメンバーのみなさんは、間違いなく、僕の想像を超えるような素晴らしいものをつくってくださると信じています。大人にとっては日本を改めて見直す機会になり、子どもたちや海外の人たちにとっては日本を知る絶好の機会になるはずです。


最後に、閉会式についても少しだけ。残念ながら、僕は選手としてオリンピックの閉会式に出たことがありません。次のテニスのトーナメント出場のため、閉会式前に会場をあとにしていたからです。でも、リオを含めいくつかの大会で閉会式を観てきて感じるのは、開会式とは違うよさがあるということ。

それは、勝ち負けに関係なく、すべてのバリアがなくなるということです。いろいろな国の人が一緒に入場してくる様子は解放感に溢れていて、本当に楽しそうで、平和の祭典らしいなと思います。東京2020大会ではぜひ、オリンピックとパラリンピック両方の開会式と閉会式を全部見届けましょう！



コラムの締めは毎回、僕のメッセージを凝縮した一文字の書。“心”がすべての根っこにある！という思いをもとに書いています。第4回は「繋（ぐ）心」。オリンピック・パラリンピックの開会式は、世界中の人たちの心を繋ぐという気持ちで書きました。