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愛車をさまざまな角度から眺められる“ショーガレージ”のある家

2019.09.17

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愛車と暮らす洗練の家 第3回(最終回) ガレージとは本来車を収める空間ですが、車好きのかたがたにとっては慈しむ宝物を愛でる場所であり、至福の時間を紡ぐ場所。この度は、住空間に美しく組み込まれた贅沢なガレージにスポットを当てました。目を見張る独創的な創意工夫の数々、愛車とともに暮らす究極の住まいを実現した3軒の家をご紹介します。前回の記事はこちら>>

愛車は家族。ともに暮らす家―大阪府 M邸


安心して3人のお嬢さまを遊ばせることができる中庭を囲む、コの字形の家

安心して3人のお嬢さまを遊ばせることができる中庭を囲む、コの字形の家。その一角に、家中から愛車を眺められる“ショーガレージ”が。「アルファロメオ ジュリエッタ スパイダー」は現役で、現在は奥さまに代わり、上の2人のお嬢さまが交代で助手席を占めているそう。 設計/近藤晃弘建築都市設計事務所

どの部屋からも美しいフォルムが堪能できる間取り


この家を建てるにあたり、複数の建築家によるコンペを行ったMさん。条件は、中庭があることと、愛車をいつでも眺められることでした。


候補のなかで出色だったのが、建築家・近藤晃弘さんの提案。日常的に使用するガレージと、愛車「アルファロメオ ジュリエッタ スパイダー」が置ける“ショーガレージ”を分けたことが大きな特徴です。

「ほかにはないアイディアで、便利ですし、車の眺めも最高です」とMさん。中庭に張り出したコーナーウィンドウにより、車の前面だけでなく、さまざまな角度から眺めることができます。

ダイニングキッチンから中庭を眺めるMさんご夫妻

ダイニングキッチンから中庭を眺めるMさんご夫妻。中庭に吊るしたハンモックは奥さまのリクエストで、子どもたちの格好の遊び場に。ショーガレージの上階は和室で、玄関ホールにある階段から直接上がれるため、家族の生活とは隔てた応接間として使うことができる。

「キッチンに立つと自然に目に入るので、ああ、きれいだな、と思うことがよくあります」と奥さま。

結婚前に購入した、少々非効率的なこの愛車を、結婚後も乗り続けたいと考えたMさん。「この車に対していいイメージを持ってもらいたいと思い、プロポーズした日に彼女を初めて乗せて、家まで送りました」と照れ笑い。どうやら作戦は功を奏したようです。

階段3段分フロアを下げたリビングルームの床

リビングルームの床は、階段3段分フロアを下げた。天井高を確保すると同時に、「車は、少し低い目線から見るとかっこいいんですよ」とMさん。窓の外の水盤は20〜50センチの水深を設けて給湯器も完備。プール兼露天風呂のように楽しんでいる。

Mさんお気に入りの“低い目線からの愛車の眺め”

Mさんお気に入りの“低い目線からの愛車の眺め”。
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