演じる上で手足まで「おろそかにしたくない」という岡山さん。「そういうところに人の個性みたいなものが宿ったりすると思うので」顔だけではなく、全身で演じることが自分の中のテーマの一つ
劇中、様々な表情を見せてくれる岡山さん。でも、最も強く印象に残っているのは、実は手です。祐介とユカリの手だけを映すカットが予告編でも観られますが、その手からいろいろな感情が伝わってきます。そう伝えると……。
「映像は、観ている人の視線をコントロールできる媒体だと思うんです。観せたいところを映すので。でも、顔だけの芝居ではなくて、全身で演じるっていうことが自分の中のテーマの一つ。お芝居をする上で大切にしたいものの中に体で演じるということがあるので、手もその延長にあって。だから、そこに注目していただけたのかもしれないですね。ありがとうございます。うれしいです」
2017年に、作品や役柄によって面白さは違うという言葉を岡山さんは残しています。では、今作で一番岡山さんを面白いと思わせたことはなんだったのでしょう。
「祐介に関していうと、どれだけ既視感みたいなものを感じてもらえるかなっていうことを考えながら演じていたので、そこを突き詰めていくのは祐介をやる上での醍醐味の一つだったかもしれません。あと、ライブを撮るカメラマンという、演じる機会が次にあるのかわからない役。しかも撮るのが本物のthe pillowsさんで、ライブのシーンはリアルにライブを観に来たお客さんに協力していただいて撮影したんですね。本物の熱気の中で、自分はフィクションのお芝居をするという経験をさせてもらえたのはすごく貴重だったし、自分の中でしびれる経験でした。そういうのも楽しかったです」
岡山天音／Amane Okayama
俳優
1994年6月17日生まれ、東京都出身。2009年、『中学生日記』で俳優デビュー。17年公開の主演映画『ポエトリーエンジェル』で第32回高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞する。近年の主な出演作に連続テレビ小説『ひよっこ』、映画『新聞記者』など。現在、放送中のドラマ『連続ドラマＷ そして、生きる』に出演中。主演映画『踊ってミタ』が来春公開予定。
『王様になれ』原案・音楽：山中さわお
監督・脚本：オクイシュージ
出演：岡山天音 後東ようこ 岩井拳士朗 奥村佳恵 平田敦子 村杉蝉之介 野口かおる オクイシュージ／岡田義徳
TERU（GLAY） JIRO（GLAY／THE PREDATORS） ホリエアツシ（STRAIGHTENER） THE KEBABS
配給：太秦
9月13日（金）よりシネマート新宿ほか全国順次公開
公式サイト／
https://ousamaninare.com
© 2019『王様になれ』フィルムパートナーズ
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