エンターテインメント

オダギリジョーさんが初長編監督作『ある船頭の話』で伝えたいこと

2019.09.12

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慎ましく暮らす渡し舟の船頭・トイチ(柄本 明)。彼の前に一人の少女(川島鈴遥)が現れ……。美しい自然の中でストーリーが進む。

時間を少し止めて自分にとって何が大切なのか振り返るきっかけに


「今の日本社会って、ものすごいスピードに追われる中で、どうにか必死についていってるような状況じゃないですか。それですごくストレスのたまる生活を送っていたり、それぞれの状況が違うとはいっても、あまり余裕を持つことができない生活をみんなが送ってるんじゃないかな、と。この映画が描いているのは明治くらいの時代ですけど、当時の人たちってもっと自然と共にゆったりと、自分の置かれた状況を受け入れながら無理することなく暮らしていたんじゃないかなと思うんです。それがこの映画の時間の流れ方にも表れています。


現代の我々がその時間の流れをどう受け取るかは、人それぞれで。間が長くてちょっとしんどい映画だなと思う人もいれば、贅沢で、これが人間の本来の時間の流れ方なんじゃないかって思う人もいるだろうし。時間の流れ方一つとってもいろいろなことを感じられる作品だと思うので、いったん立ち止まりながら、自分にとって何が大切なものなのかを一度振り返るような余裕を持つきっかけになれば、うれしいなと思います」

オダギリジョー/Joe Odagiri

俳優・映画監督
1976年2月16日生まれ、岡山県出身。2003年、『アカルイミライ』で映画初主演。その後、国内外の数々の賞を受賞。国内にとどまらず、海外作品にも多く参加している。監督作に、第38回ロッテルダム国際映画祭招待作品『さくらな人たち』など。『SATURDAY FICTION』、『人間、空間、時間、そして人間』が公開待機中。10月には『時効警察』の新シリーズ『時効警察はじめました』が12年ぶりに復活する。
『ある船頭の話』

脚本・監督:オダギリジョー
撮影監督:クリストファー・ドイル
衣装デザイン:ワダエミ
音楽:ティグラン・ハマシアン
出演:柄本 明 川島鈴遥 村上虹郎 伊原剛志 浅野忠信 村上 淳 蒼井 優/笹野高史 草笛光子/細野晴臣 永瀬正敏 橋爪 功
配給:キノフィルムズ

2019年9月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開

公式サイト/http://aru-sendou.jp


© 2019「ある船頭の話」製作委員会
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