エンターテインメント

オダギリジョーさんが初長編監督作『ある船頭の話』で伝えたいこと

2019.09.12

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名カメラマンの西洋的な発想を加えて、面白い広がりを持たせる


自主制作の短編や中編映画『さくらな人たち』を撮るなど、2000年代に入ってから監督としても活動していたオダギリさん。ただ、ここ10年は監督業をストップ。そんなオダギリさんが本作を撮るきっかけとなったのは、昨年公開された映画『宵闇真珠』でクリストファー・ドイルさんと出会ったことでした。

「『宵闇真珠』に曲を提供させてもらっていて。ほかにも、僕がいろいろとものづくりに強いこだわりを持っていることをクリスも理解しているから、“なんでお前は映画を撮らないんだ? お前が監督するなら俺がカメラをやるから”って言われたんですよ」

『宵闇真珠』のほか、撮影監督として『恋する惑星』や『ブエノスアイレス』など数々の傑作を手がけてきたクリストファー・ドイルさんの言葉を聞いて、「クリスなら美しい日本を切り取ってくれるはずだ」と思い、書きためていた複数の脚本の中から10年ほど前に書いた本作をチョイス。


「物語はほぼでき上がっていましたし、それをいかに映像として魅力的な作品にできるかをクリスと2人で作っていけたらと思っていました。面白いなと思ったのは感覚の違い。例えば、台本には“孤独な背中”って書いているんですよ。それを思い浮かべると、日本人は引きの画で寂しそうな空間を撮ろうとする。でも、クリスはカメラを(人物の)肩のあたりから見下ろすように置いたんです。その感覚の違いも含めて西洋的な発想が加わっていけば、この作品もかなり面白い広がりを持つなという期待がありましたね」



「クリスには本当に助けてもらいました。結果的に言われたのは“こんなに引きの画ばかり撮った映画は初めてだ”でしたけど(笑)」
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