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原点回帰&新たなフェーズへ! 舞台『お気に召すまま』に満島真之介さんが出演

2019.07.26

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2009年の5月から約7か月間、自転車で北海道から鹿児島までをめぐる日本一周の旅に挑戦。帰って来た直後にワークショップに参加したという。

――満島さんのデビュー作となった舞台『おそるべき親たち』(2010年、ジャン・コクトー作)の演出家も、今回と同じ熊林さんですものね。


「それが初舞台どころか、初台詞、初芝居でした。沖縄で毎日太陽を追いかけて、海に飛び込み、自然とともに人生を送っていたのに、急にジャン・コクトーの戯曲を渡されて。古い翻訳だったこともあるんですけど、最初は読んでも意味がわからないし、本当に大変でした。戯曲を渡してきた熊林さんが今まで見たことがないようなタイプの人で、不思議な空気をまとっていたから、余計に何が何だかわかりませんでした (笑)」

――熊林さんとは、どんな出会いだったのですか?

「岡本健一さんと手塚とおるさんの“リズムとともに身体を知ろう”というワークショップに行ったんです。毎日、会場の稽古場にあるピアノをずっと弾いてる変な人がいて、ワークショップの最初にやるゲームには参加するんですけど、ゲームが終わるとすーっといなくなる。ずっと、あの人は誰?と思っていたら、最終日に後ろから“あの、これ読んできてもらえませんか”と声をかけられたんです。それが熊林さんでした。熊林さんのほうは『おそるべき親たち』のミシェル役を探してたらしいんですが、僕にとっては謎の人であり、ゲームのライバルでしかなかったから、本当に驚きました」

――コクトーの戯曲にどう取り組んだのですか?

「最初に熊林さんと2人で、母親とミシェルの場面を読み合わせました。でも、母親役の熊林さんのテンションとすご味におじけづいたこともあって、まったくダメでした。その帰り道に、溜息まじりでひかり(姉の満島ひかりさん)に連絡したんです。“変な古い戯曲を渡されて困ってる。どうやって読めばいいかわからん”って。そしたら、近くの公園までおいでと言われて」
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