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きものダイアリー
「中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露公演」で博多座へ

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「中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露公演」で博多座へ

2016.06.10

夜の部では襲名披露の「口上」に続き、襲名披露狂言の「本朝廿四孝　十種香」が上演されました。

写真提供／博多座

お父様である先代の四代目中村雀右衛門丈は “三姫”と呼ばれる歌舞伎を代表するお姫様役を得意とした役者さんでした。その名跡を継ぐとともに、歌舞伎座での「鎌倉三代記」の時姫、「金閣寺」の雪姫に続き、今回の博多座の襲名披露公演での「本朝廿四孝」で“三姫”をコンプリートされる新・雀右衛門さん。恋する八重垣姫が絵姿だけを観て焦がれてきた許嫁の武田勝頼に思いのたけを伝える“クドキ”の場面は、可憐で、上品で、それでいて情熱的で平成の“お姫様役者”の誕生をあらためて実感させられる舞台でした。

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