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きものダイアリー

笑福亭鶴瓶さんの新作落語を元に書き下ろされた新作歌舞伎「廓噺山名屋浦里」

2016.08.18

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今回のお話は、江戸の吉原を舞台にした人情もの。 中村勘九郎さん演じる実直な田舎侍・酒井宗十郎と、吉原で全盛を張る花魁・浦里のお話です。ストーリーは実際にご覧になっていただくとして、七之助さんの花魁姿から、回り舞台やセリを使って見事に転換されていく大道具まで、華やかな美しさを、目でも存分に楽しめる、肩の凝らない夏芝居にぴったりな演目です。 

© 松竹

歌舞伎の吉原の場面というと「助六由縁江戸桜」や「籠釣瓶花街酔醒」「御所五郎蔵」など春の桜の場面が多いのですが、夏の吉原を描いているのも新鮮ですし、少々ネタバレになりますが、江戸の吉原のお話なのに江戸の人が一人も登場しないのも、上方落語の笑福亭鶴瓶さんの噺が元になっているゆえの面白さではないでしょうか。
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