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映画『三度目の殺人』の現実主義的弁護士役・吉田鋼太郎さんに迫る！

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映画『三度目の殺人』の現実主義的弁護士役・吉田鋼太郎さんに迫る！

2017.09.01

謎を解くのは登場人物ではなく、観客

福山さんと満島さんと吉田さん。弁護士を演じた3人の相性は、吉田さんによれば「すごくよかったと思います」。

「是枝さんが設定したキャラクターに、みんなが近づこう近づこうとしていて。そうすると自然と三者三様になっていくんですよね。三者三様だからこそのチームワークが、演じていくうちにできてきました。3人の役割みたいなものは、撮影を離れてみんなで飲みに行ったりするときも変わらなくて。真之介がちょっととぼけたことをやる、僕がつっ込む、福山さんは客観的にしゃべる、っていうような。いつのまにかそうなっていて、時間をおいて会ってもそのままでした」

では、最後に『三度目の殺人』の見どころを！　

「とても重厚で、最近の日本映画にはあまりないタイプの映画かもしれません。“あ〜、観てよかった。さ、ごはん食べて帰ろ”という映画ではないんですが、エンターテインメントとしてストーリーを追う楽しさ、謎解きをするおもしろさがあります。でも、最終的に謎を解くのは登場人物ではなく、観てくださるそれぞれの方。それを体験しに劇場に来ていただければと思います」

吉田鋼太郎／Kohtaloh Yoshida

俳優

1959年1月14日生まれ、東京都出身。97年に劇団AUNを結成し、俳優・演出家として活躍。『オセロー』など、蜷川幸雄氏が演出する舞台で次々と主演を務め、2016年には『彩の国シェイクスピア・シリーズ』 2代目芸術監督に就任した。『花子とアン』（NHK）ほか、映像作品への出演も多数。現在はミュージカル『ビリー・エリオット』に出演中。